子ども見守り隊結成 警察署長が協力依頼書交付 住田の元交通指導隊員
令和2年3月6日付 7面
住田町の元交通指導隊員ら有志8人が5日、「住田町子ども見守り隊」(佐藤國雄隊長)を結成した。大船渡警察署の及川雅人署長が同日、佐藤隊長(75)らに協力依頼書を交付し、町内の子どもたちの安全確保に寄与するよう期待をかけた。
見守り隊は、同町の交通指導隊経験者らでつくるボランティア団体。60〜90歳代のメンバーが協力し、道路での交通安全指導や子どもたちの見守り、防犯活動などを展開する。
この日は、大船渡警察署で協力依頼書の交付式を実施。及川署長が見守り隊の佐藤隊長と小泉功副隊長(68)に依頼書を手渡し、活動への積極的な参加を求めた。
佐藤隊長は、10年ほど前まで同町で交通指導隊長を務め、その後も気仙地区交安協世田米分会で交通安全活動に参加。一昨年、町内で道路を横断していた子どもが車にはねられそうになった現場を目撃し、「子どもの安全を確保するため、横断歩道などには大人の目が必要」との思いから、仲間の賛同も得て今回の見守り隊結成に至った。
見守り隊は今後、現役の交通指導隊の人手不足を補う活動のほか、日常生活内での子どもの見守り、各種交通安全運動に呼応した取り組みなどを展開する。
佐藤隊長は「指導隊の経験を生かし、地元のボランティアならではの細やかな活動を行っていきたい。4月は新入学児童も道路を歩くと思うので、事故が起きないようしっかり見回りをする」と話していた。