マスク越しに笑顔咲く 気仙は385人が春つかむ 県立高校入試の合格者発表(別写真あり)

▲ 合格を喜ぶ受験生たち

 県立高校の一般入試合格者が17日、各校で一斉に発表された。気仙3市町の全日制・定時制では、合わせて385人が合格。発表が行われた各校では、〝春〟をつかんだ受験生たちが友人や教員と喜びを分かち合い、新年度から始まる高校生活に期待を膨らませていた。 県教育委員会によると、気仙では大船渡、大船渡東、高田、住田の全日制8学科(総定員520人、実質定員496人)で381人、大船渡の定時制・普通科(定員40人)で4人がそれぞれ合格した。
 1月に実施された推薦入試では、4校5学科に24人が合格。全日・定時制の推薦・一般入試を合わせた受験者総数は412人で、合格者総数は405人。
 このうち、大船渡市猪川町の大船渡高校では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて受験生の密集を避ける措置を取り、合格番号を複数箇所に分散して掲示。例年より静かな雰囲気での発表となった。
 発表時刻の午後3時が近づくにつれて続々と受験生が集まり、合格番号の発表を待った。
 不安げな表情を浮かべていた生徒たちだったが、自分の受験番号を見つけると「あったー!」「やったー!」と叫んだり、友人と抱き合うなどしながら合格を喜び、マスク越しに笑顔があふれた。
 大船渡一中の菅野遥さんは「高校生活を頑張ろうと思った。授業について行けるよう、家庭学習をしっかりやりたい」と、同校の千葉葵さんは「不安だったけど、番号を見つけて安心できた。大船渡高校は勉強に力を入れているので、部活と両立していきたい」と話し、4月から始まる高校生活を心待ちにしていた。
4校8学科で2次募集へ

 県教委は同日、合格者が定員に満たないために入学志願者を2次募集する高校・学科を発表した。気仙では、全日・定時制合わせて4校8学科が募集する。
 全日制は、高田・普通科(2次募集18人)、同・海洋システム科(同26人)、大船渡東・農芸科学科(同19人)、同・機械電気科(同6人)、同・情報処理科(同14人)、同・食物文化科(同23人)、住田・普通科(同9人)。定時制は、大船渡・普通科(同36人)。
 出願期間は、18日午前9時~23日(月)正午。試験は25日(水)で、合格発表は27日(金)午後3時から各校で行う。