2020大船渡市議会選/定数を2上回る22陣営出席 立候補予定者説明会
令和2年3月24日付 1面

任期満了に伴い、4月19日(日)告示、同26日(日)投開票の日程で開かれる大船渡市議会議員選挙(定数20)の立候補予定者説明会は23日、同市役所で開かれた。会場には、出馬意志を固めた現職14人、元職2人、新人3人の計19人に加え、立候補を検討する男性3人が出席。定数を2上回る22陣営となり、流動的な要素は多いものの競争選の可能性が浮上してきた。
競争選突入は流動的
説明会には、事前に市選管事務局に出席を申し込んだ現職14、元職2、新人5の計21陣営と、当日に受け付けを行った1陣営が出席した。
出馬への意志を固めた19陣営を除く3陣営は、猪川町から1、立根町から2陣営が出席。このうち、猪川町の50代男性は「1人で選挙活動ができるかどうかを確認しようと出席した。立候補したい思いはあるが、戦う準備ができるかどうかを見据えたうえで最終的な判断をしたい」と語った。
立根町在住の30代男性は「きょうは資料をもらいに来た。まだ出馬するかは決めていない」と話し、途中で退席。70代男性は「立候補予定者数が定数を下回っていると聞き、競争選挙にすべきとの思いで説明会への出席を申し込んだ。(出馬するかは)まだ分からない」と語った。
市選挙管理委員会側からは、崎山陽一委員長、江刺雄輝事務局長、大浦公友選挙長(市防災管理室次長)らが出席。大船渡警察署、日本郵便㈱大船渡郵便局の関係者も同席した。
崎山委員長は「市議選は4年に1回の市民に最も身近な選挙。各陣営においては、間違いや不正のないようにしてほしい」とあいさつ。続いて市選管、大船渡郵便局、大船渡署が説明を行った。
市選管は、選挙日程や立候補届に関する書類、今市議選で使用が認められた選挙運動用ビラなどについて紹介。各種申請書類に関する事前審査は、4月13日(月)午前9時から市役所で行われる。
大船渡郵便局は選挙運動用はがきの使用方法、大船渡署は選挙運動用自動車の許可申請などについて示した。各陣営は配布された資料に目を通しながら、準備や手続きの注意点などを確認していた。
次期市議選は、5月8日(金)の任期満了に伴うもので、昭和27年の市制施行以降18回目。旧三陸町との合併後は5回目、東日本大震災後は3回目となる。
同市の復興計画が最終年度を迎え、復興後を見据えたまちのあり方が問われる中、次期任期を迎える市議らには、地域の声を吸い上げながら、人口減少や少子高齢化、経済の発展、産業振興などの諸課題解決に向けた対応が求められる。
23日現在で立候補を予定しているのは、現職18人のうち14人と、元職2人、新人3人の計19人。男性は18人、女性は1人。党派別では無所属16人、共産2人、公明1人。在住行政区別では盛4人、大船渡3人、末崎2人、赤崎2人、猪川2人、立根1人、日頃市1人、三陸町越喜来1人、綾里2人、吉浜1人となっている。
今月2日現在の有権者数は、3万1054人(男1万4785人、女1万6269人)。平成28年の前回投票日に比べ、630人少ない。
地区別の立候補表明者(五十音順)は次の通り(数字は年齢、丸数字は現職の当選回数)。
【盛】
平 山 仁51無現④
渕 上 清61無現③
三 浦 隆60無現⑤
渡 辺 徹49無新
【大船渡】
金 子 正 勝45無現①
小 松 龍 一66無現②
佐 藤 優 子45無新
【末崎】
紀 室 若 男68無現③
滝 田 松 男72共現④
【赤崎】
熊 谷 昭 浩58無現④
森 亨50無現①
【猪川】
今 野 善 信68無現②
森 操64公現③
【立根】
山 本 和 義60共元
【日頃市】
船 野 章68無現④
【三陸町越喜来】
船 砥 英 久58無現②
【三陸町綾里】
伊 藤 力 也59無元
西 風 雅 史60無新
【三陸町吉浜】
東 堅 市72無現①