気仙産商品の魅力発信 ひころいちファームの「米粉パスタスナック」 首都圏のコンビニで販売

▲ 首都圏のコンビニで販売が始まった米粉パスタスナックの好調な売れ行きを願う村上代表

 陸前高田市米崎町に工房を構えるひころいちファーム(村上一憲代表)の「米粉パスタスナック」が24日から、首都圏で展開するコンビニエンスストア「ナチュラルローソン」で販売されている。4月13日(月)までのフェア実施期間に100店舗余りで扱われ、実績によってはフェア以降も定番商品として並ぶ見通しも。村上代表は「気仙産商品の魅力を発信するきっかけに」と売れ行きに期待している。
 ナチュラルローソンは、東京をはじめとする首都圏に約140店舗展開されている。健康や美容を重視し、合成保存料不使用の食品や、国産原材料使用のものを優先するなど、高い品質管理基準に沿った商品を並べている。
 ナチュラルローソン各店舗では、24日から「三陸フェア」を開催し、岩手、宮城両県の三陸地方に関わる商品約50点を販売。反響が大きい商品はフェア終了後も取引を継続でき、販路拡大のチャンスにつながる。
 今回販売が決まった米粉パスタスナック3種(コンソメ味、カレー味、うす塩味、各300円)は、大船渡市日頃市町で収穫した自家産うるち米を使用した生パスタを揚げた商品。何度も食べたくなるようなカリッとした食感が特徴で、低カロリーかつ「グルテンフリー」「アレルゲンフリー」を実現。県内食品コンクールでの受賞歴もある。
 村上代表にとって、商品の首都圏での販路拡大はかねてからの願いだったという。昨年12月、卸売業者から同フェアへの出品の話を持ちかけられた時を振り返り、「(大手企業に)味と品質が認められ、チャンスをもらえてうれしい。ぜひ、定番商品にしてもらいたい」と語る。
 村上代表は現在も、米粉パスタスナックの新しい味の試作品を陸前高田市高田町にあるチャレンジショップ内で販売するなど、商品の改良で試行錯誤を重ねる。「安全でおいしく、そして気仙の魅力が伝わるような地産商品をこれからも発信していきたい」と意気込んでいる。