きょうから一部で再開 図書館や夢アリーナの利用 4月1日からプールも開放 陸前高田市

▲ 市立図書館など、25日から一部の公共施設の利用を再開する

 陸前高田市は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として臨時休館していた市内公共施設のうち、市立図書館や夢アリーナたかたなどの一部を25日から開館する。4月1日(水)にはB&G海洋センターなども再開。市保健福祉課は「利用する際は感染症予防対策を十分にとってほしい」とし、人が密集しやすい施設等については引き続き休館措置を取ることとしており、市民らに理解を呼びかける。

 

温泉等は休館措置継続

 

 同市は多数の人が集まる場における感染症リスク低減のため、今月2日から、市立図書館、総合交流センター・夢アリーナたかた、B&G海洋センター(プール施設)、スポーツドーム、まちなか広場交流施設・ほんまるの家、黒崎仙峡温泉、気仙大工左官伝承館、杉の家はこね、玉乃湯、二又復興交流センター、おいで炭の家──の11施設について臨時休館としてきた。
 また、高田町の市コミュニティホールを含め、各地区コミュニティセンターは利用可能としているが、市が主催するイベントはすべて中止・延期に。民間による催しも多くが中止となっている。
 一方、市民からは運動機会の確保と文化施設の利用について要望が寄せられていることや、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言、政府の見解などを受け、このほど同市対策本部会議を開催して協議した結果、利用者と職員が十分に感染防止対策をとったうえで、一部の施設を25日、または4月1日から再開することとした。
 25日から利用可能となるのは、市立図書館、夢アリーナたかた、スポーツドーム、気仙大工左官伝承館、学校体育館、ほんまるの家。
 ただし、図書館の「サイレントルーム」と夢アリーナの「トレーニングルーム」は、空間が狭く濃厚接触の危険性が高いことから、引き続き利用できない。
 4月1日から利用可能となるのは、B&G海洋センター、杉の家はこねの2施設となる。
 施設利用にあたっては、手指消毒、マスク着用によるせきエチケットなどの感染対策をしてもらい、利用者には氏名等の記載を義務付ける。
 黒崎温泉、玉乃湯、二又交流センター、おいで炭の家は、高齢者らの利用が多いことなどから休館を継続し、今後の状況を確認しながら再開時期を検討する。
 また、4月以降に予定されている市主催のイベントに関しては、専門家会議の提言を踏まえたうえで、今後判断していく。
 4月11日(土)に予定される市民文化会館の開館記念式典および記念コンサートは、記念式典の開始時間を午後2時30分から午後2時に、記念コンサートの開場を午後3時から同2時30分に繰り上げ、来場者にはマスクを配布するなどしたうえで実施するとしている。