「元気な学校生活」誓う 全国のトップ切り入学式 14人が伝統の和装で 綾里小(別写真あり)

▲ 保護者や教職員らと記念撮影に臨む和装の新入生たち

 新年度初日となった1日、大船渡市三陸町の綾里小学校(熊谷賢校長、児童92人)で全国のトップを切って入学式が行われた。本年度の新1年生は14人で、全員が伝統の羽織はかま姿で出席。新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、出席者数を制限して規模縮小の中で行われたが、新入生らはりりしい姿で「元気な学校生活を送っていく」と誓いを込めた。

 

新型ウイルス対策で規模縮小

 

 明治6年に創立した同校は、戦前から4月1日に入学式を挙行。昭和40年代後半からは新入生が和装で出席するようになり、現在に定着している。
 本年度は感染症の拡大防止策として、式の規模を縮小。新入生をはじめ、その保護者、来賓、在校生代表、教職員の約60人が出席した。出席者全員がマスクを着用し、席も一定の間隔を空けるなどの対応がとられた。
 今年の新1年生は、男子9人、女子5人。全員が色とりどりの羽織はかま姿で式に臨み、保護者や教職員らの温かい拍手を受けながら入場した。
 熊谷校長は「入学おめでとう。元気よくあいさつができて、先生や友達の話をよく聞いて勉強し、自分の命を大事にする子になるよう頑張り、毎日を過ごしてほしい」と式辞。小松伸也教育長が告辞、来賓の戸田公明市長と岩渕隆博同校PTA会長が祝辞を述べた。
 在校生を代表し、柳瀬円実(まるみ)児童会長(6年)が「綾里小はみんな仲良し。早く小学校になれて友達をたくさんつくり、私たちと一緒に楽しい学校生活を送っていこう」と歓迎した。
 その後、新入生らは記念撮影や教室での学級指導に臨み、これから始まる小学校生活への期待を膨らませた。同校の1学期始業式は、7日(火)を予定している。
 1年生の小舘勇仁(ゆうひと)君は「1年生になってうれしい。勉強では引き算を頑張りたい」と意気込み、「給食も楽しみ。残さないように食べたい」と笑顔を見せていた。
 気仙では、4日(土)から9日(木)にかけて各地の小学校が入学式を計画している。