元年度は2444万円 ふるさと納税指定寄付実績 住田町

 住田町は、令和元年度のふるさと納税による寄付状況をまとめた。県内外から485件、計2444万円の寄付があり、件数、金額ともに平成30年度を上回った。住民活動団体の支援や各種施策の充実に充てる。
 ふるさと納税は、出身地など特定の自治体に寄付する制度。町は20年に「住田町森林・林業日本一の町づくり寄付条例」を制定し、森林・林業を通じたまちづくりなどに活用してきた。27年度には寄付金の使途を幅広いまちづくり事業に拡大。▽森林・林業日本一の町づくり▽子育て・福祉・医療の充実▽教育・文化・スポーツの振興▽住民活動団体の支援▽そのほかのまちづくり──の五つから支援分野を選べるようになっている。
 令和元年度の実績は2444万円で、前年度比482万5000円増。件数は同308人増と大幅な伸びをみせた。寄付指定を見ると、住民団体活動支援が7割近くを占めている。
 現在、町に対する納税の返礼品は72種類。町の花・アツモリソウ苗や滝観洞入洞券、気仙川遊漁券、地元食材を生かしたセット、木工製品などで「住田らしさ」をアピールしている。
 町によると、比較的少額の寄付件数が前年度から大幅に増加。新規の寄付が多くを占めているが、〝リピーター〟も微増しているという。
 今後は、6月ごろをめどに令和2~6年度を期間とする総合計画に掲げる具体的な取り組みも加えて支援分野を細分化し、取り組みを充実させていく。
 寄付指定区分別の内訳は別表