新型コロナウイルス/気仙5県立学校休校へ 県教委発表

29日~5月6日まで 部活動も禁止に

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県教委は22日、県立学校の臨時休校措置に関する基本的な考え方を発表した。また大型連休中の人の移動を最小限に抑えようと、気仙3市町の5校(特別支援学校を含む)などすべての県立学校を29日(水・祝)から5月6日(水・祝)まで一斉臨時休校、部活動は禁止とし、各市町村立の小中学校などについても同様の対応を求めることとしている。
 県教委は、政府が緊急事態宣言の対象地域を全都道府県に拡大したことを受け、文科省のガイドラインや他県の状況などを見極め、対応を検討している。
 今回の発表によると、県立学校の児童・生徒、教職員の中で感染が確認された場合は▽感染者の出席停止、就業禁止▽感染者が出た学校や、市町村内にある別の県立学校を2週間程度臨時休校▽感染者の生活圏が他の近隣市町村にも及ぶ場合は、所管する保健所や市町村教委と協議したうえ、周辺の地域も臨時休校の必要性を検討──を基本的な考え方に据えた。
 県教委は、23日に開かれる県の感染症対策本部本部員会議後、各市町村教委に正式通知する。
 陸前高田市内では、17日から24日(金)まで市内すべての小中学校10校を臨時休校している。また、県教委は高田高についても同期間、臨時休校措置を取っている。
 27日(月)に学校を再開し、放課後児童クラブの利用も再開する方針。部活動やスポ少活動については5月6日まで自粛を求めている。
 一方、大船渡市と住田町は緊急事態宣言を受け、22日から5月6日まで、小中学校合わせて20校を休校とし、部活動とスポ少活動も中止としている。
 両市町の各放課後児童クラブについては休校中、家庭で過ごすことが可能な児童らの利用を控えるなど「必要最小限の利用」とするよう求めている。


保育所など登園自粛協力を要請
大船渡市

 

 大船渡市は22日、市内の保育所・保育園、認定こども園の代表者や保護者に対し、新型コロナウイルス感染防止のため、家庭での保育が可能な場合は登園を控えるよう協力を求める通知を出した。利用自粛要請期間は、同日から5月6日(水)まで。
 施設の代表者には、休業措置を行う基準も明示。具体的には▽園児や職員が感染者の濃厚接触者に特定された場合(濃厚接触から起算して2週間)▽施設内で感染者が確認された場合(一定期間の臨時休業)――としている。さらに市内で感染拡大の恐れがある場合は、臨時休園を要請する可能性も示唆している。
 保護者には、園児に発熱(37・5度以上)やせきなどの風邪の症状がある場合は欠席させるよう通知。園児が感染者の濃厚接触者に特定された場合も登園できない。
 登園自粛した場合、日数に応じた保育料の減免措置を行う。市子ども課では、減免分の手続き方法は後日周知するとしている。