元年度は2万人余が利用 まち家世田米駅 新型ウイルス影響で前年割る 住田

▲ 元年度は2万人余が利用したまち家世田米駅

 住田町世田米の住民交流拠点施設・まち家世田米駅を運営する一般社団法人・SUMICA(村上健也代表理事)は、令和元年度の同施設の利用実績をまとめた。開設4年目は町内外から合わせて2万人余が利用。新型コロナウイルスの感染防止のために3月2日から休館を重ねていることもあって、利用者は前年を下回った。
 まち家世田米駅は、平成28年4月29日にプレオープンとして一部を開業。指定管理者制度により、SUMICAが管理・運営を担っている。
 内部は、古き良きたたずまいを生かした旧菅野家の構造や部材をできる限り当時のまま残し、レストランやコミュニティカフェ、交流スペース、まちや体験スペース、蔵ギャラリーなどを整備。地域住民の生涯学習活動などを担う世田米地区公民館機能も入る。
 小学生から高齢者まで幅広い住民が訪れ、安定したにぎわいを見せ、休日になると多くの小中学生が集まり活気が生まれ、夜は少人数による打ち合わせなどの利用もある。
 SUMICAによると、元年度の利用者は2万2660人で、前年度よりも6938人減少した。
 利用者の内訳をみると、地元食材を生かしたメニューを提供しているレストラン・kerasse(ケラッセ)は8976人、商店街側の自由にくつろげるスミカフェは7418人、交流スペースは3520人、屋外の広場は1850人、各種体験参加は223人、蔵は525人などとなっている。
 ケラッセの来訪者は、前年よりも5027人減少。町内在住者の利用頻度が高いスミカフェは267人、交流スペースは951人、蔵は693人それぞれ減少した。
 まち家は3月2日から休館措置が取られ今月6日に利用を再開したが、利用時間短縮に加えて土日を休館として感染対策を講じてきた。その後、国の緊急事態宣言を受け、20日から5月6日(水)までは休館となっている。今月29日に開催予定だった4周年イベントも、感染防止のために中止となった。
 営業を続けてきたケラッセは、22日からランチを午前11時〜午後2時、ディナーを午後6時〜8時として時短営業に変更。5月1日(金)から同6日までは営業を自粛することとしている。
 同法人では「新型ウイルスの収束後は、また多くの人に利用していただきたい」としている。