住高の魅力発信へ WEB会議も導入 生徒がPRポスター制作 住田(別写真あり)

▲ ポスター制作に向けてWEB会議

 住田町教育委員会が県立住田高校研修会館内に開設している「住高ハウス○○」で現在、同校生徒が学校のPRポスター制作に励んでいる。27日には、高校の魅力創出において先進的な取り組みを行っている県内外の高校について調べてまとめる作業が行われた。生徒らは今後、5月中のデザイン完成を目指し、ポスターイメージを固めていく。
 町教育委員会は一昨年10月から県立住田高校の研修会館内を開放し、教育コーディネーターが中心となって放課後の同校生徒たちが自学自習などに励む環境を整備。自学自習スペースに加え、くつろぎながら生徒やスタッフらと会話ができる談話室も設けている。
 本年度からは、「何かチャレンジをしてみたい」といった思いを抱く生徒を応援する「住高チャレッジ」が始動。ポスターの制作は、この住高チャレッジ内の「デザイン部」としての活動で、同校2年生の阿部悠さんと髙橋真央さんの2人が参加している。
 27日は、同町の一般社団法人SUMICAのスタッフで、町の広報誌編集なども行う菅原優衣さんとの会議を実施。インターネット電話サービス「スカイプ」で東京滞在の菅原さんと住田をつなぎ、町教委の教育コーディネーターとして採用されている小宅優美さんも交えたWEB会議を展開した。
 この日は、中高一貫教育や「山村留学」などを行っている葛巻町の県立葛巻高校と、地域課題の発見・解決に挑戦する授業を導入するなど高校魅力化を進め、全国から多くの生徒が〝島留学〟する島根県の隠岐島前高校の2校の特徴について、阿部さんと髙橋さんが調べたことを紹介。さらに、その中から「自然が豊か」「教育コーディネーターがいる」「海外研修がある」といった住田高校との共通点を抽出した。
 これらをもとに、今後は同校のキャッチコピーやポスターイメージを考えていく。阿部さんは「住田の自然を取り入れたポスターを作りたい」と意気込む。
 5月下旬にはデザインを完成させ、印刷したものは気仙管内だけでなく県外にも配布していく予定。
 小宅さんは「将来の進路を考えるヒントの一つになってくれたら」と話していた。