再来年3月の開催正式決定 復興支援の感謝など発信へ 大船渡で全国椿サミット
令和2年5月1日付 7面
大船渡市は4月30日、ツバキやサザンカを活用したまちづくりに力を入れる自治体や愛好者間の交流を図る「全国椿サミット」の来年度開催地が、同市に正式決定したと発表した。日程は令和4年3月19日(土)から2日間。すでに同市は関係機関と準備委員会を設置しており、今後は実行委員会に移行する。震災復興期間翌年度の開催で、市では復興した大船渡の姿だけでなく、多方面から寄せられた支援への感謝を発信する機会とも位置づけ、成功を目指す。
平成11年度以来2回目
全国椿サミットは年に1回、同サミット協議会に加入する市町村の持ち回りで開催。ツバキを市花とする大船渡では、平成11年度に第10回会場として初開催し、22年度には2度目となる第21回が予定されていたが、開催を8日後に控えた23年3月11日に東日本大震災が発生し、中止を余儀なくされた。
市は28年、第32回(令和3年度)の大会誘致を表明。29年3月の第27回大会で会場地に内定した。
今年2月29日と3月1日に予定されていた「全国椿サミット五島大会」(長崎県五島市)に合わせて開催される同サミット協議会総会で正式決定される見込みだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。その後、書面議決による総会が行われ、4月15日付で大船渡開催が正式に決まった。
市では、昨年10月に市内関係団体の代表ら16人で構成する大会準備委員会を設置。今後は実行委員会に切り替え、新型コロナウイルスの感染拡大状況をみながら、本格的に協議を行う会合を設けることにしている。
例年、椿サミットでは協議会の理事会、総会に加え、講演会や交流パーティー、各地を回る視察などが行われる。参加者は、県内外から1000人程度になる予定。実行委は、市内でツバキが開花する12月から1月にかけても「プレイベント」を企画する見込み。
市内では震災後、ツバキを生かしたまちづくりが活発化。苗木の植樹は3000本に達したほか、実の収集も取り組みが広がりを見せ、昨年度は500㌔を超えるまでになった。
また、震災直後には日本ツバキ協会などから多くの支援が寄せられた。発災から10年が過ぎた時期での開催となるため、市では復興した姿を発信するとともに、これまで寄せられた各種支援への感謝も込めながら盛り上げていきたい考え。
戸田公明市長は「次の大船渡大会をどうすればいいかを考え続け、10年間の震災復興期間が終わった翌年度がベストと思っていた。新型コロナウイルス関連で暗いニュースが多い中、久々に明るいニュースが入ってきた」と話している。






