新型コロナウイルス/地元の店舗支えよう 31日に「すみチケ」販売 プレミアム率100%
令和2年5月24日付 1面

住田町は31日(日)、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で影響を受けている町内飲食店を支援しようと、額面の半額で購入できるプレミアム率100%の「食べて応援住田チケット『すみチケ』」を販売する。有効期限は6月1日(月)から10月31日(土)まで。対象に小売業者を加えた第2弾のチケットも10月に販売することとしており、チケットを通じて地域内での経済循環を図り、新型ウイルスで消費が落ち込んでいる地元事業者を支えていく。
町内飲食店で使用可
新型ウイルスの感染拡大に伴う外出自粛により、飲食店は全国的に売り上げが激しく落ち込んでいる。こうした中、住田町では独自の対策として「すみチケ」の販売を決定。このほど開かれた町議会臨時会で、発行事業費2200万円を含めた一般会計補正予算が可決された。
チケットは500円券8枚で1セットとし、1セット4000円分を2000円で販売。購入対象は町民や、町内の事業所に勤務する人。購入は1世帯につき5セットまでとしている。
チケットは年度内に2回の発行を予定。第1弾の今回は、新型ウイルスで特に大きな影響を受けている飲食業者のみで使用可能で、第2弾では対象を小売業者にまで拡大する。
発行枚数は第1弾、第2弾それぞれ5000セット。町商工会がチケットの販売・換金業務と取扱店の募集業務を受託している。
利用期間は、第1弾が6月1日から10月31日まで、第2弾が11月から来年3月末まで。第1弾の取扱店舗は22日現在で23店舗。第2弾の対象店舗は今後取りまとめていく。
第1弾のチケットの販売は31日のみで、時間は午前9時から正午まで。販売会場は住田町役場(世田米地区)、生涯スポーツセンター(下有住地区)、五葉地区公民館(五葉地区)、大股地区公民館(大股地区)、上有住集会センター(上有住地区)の5カ所で、上有住集会センター以外の4会場では、車での来場者にはドライブスルー形式で販売する。
町商工会によると21日現在、町内の飲食店からは、営業自粛等により特に大きな影響を受ける事業者を対象とする持続化給付金についてや、融資関係の相談が10件近く寄せられている。
前年対比で5割以上売り上げが落ち込んでいる店舗もあるといい、同商工会では「できるだけ多くの方にプレミアムチケットを買って、飲食店で使っていただけるとありがたい」と呼びかけ。
町農政課では「新型コロナウイルスの影響は各業種に広がっており、特に飲食業への影響が大きい。チケットの利用を通じて地元の飲食業を応援していただき、この機会に使ったことのないお店を訪れて楽しんでほしい」と話している。
「すみチケ」取扱店舗は次の通り。
【世田米地区】
▽けせんのだいどころkerasse▽居酒屋あしべ▽中沢屋▽スナック中沢屋▽南部屋▽○弥会館(千葉魚店)▽古鏡▽黄金屋▽黄金屋給食センター▽松嶋家▽ホテルグリーンベル高勘▽レストラン味求▽八兆屋▽ドッグカフェなっちゃん▽ラーメン 麺太▽サキヤマ住田営業所▽寿美多うおまさ▽道の駅種山ケ原・レストラン「ぽらん」
【下有住地区】
▽みんなのいわま
【上有住地区】
▽笑和の店「ひで家」▽となり▽及川旅館▽滝観洞観光センター