から揚げ食べ比べ楽しんで 町産鶏・豚PRへ「大作戦」 町内10店舗で31日スタート

▲ 各店舗に目印となるのぼりが配られた

 住田町観光協会(佐々木慶逸会長)は31日(日)から、「住田からあげ大作戦─Karaage Mission:impossible」を開始する。町内10の飲食店などで町産の鶏肉・豚肉を使用した独自のから揚げをそれぞれ提供し、アンケートに答えてもらい磨き上げを図っていこうとの取り組み。町の特産食材を広くPRし、「からあげのまち」の定着を目指していく。

 

 からあげ大作戦は、昨年度スタートした県の新たな県民計画長期ビジョンの中に盛り込まれている「三陸防災復興ゾーンプロジェクト」の一環として、同協会が町からの委託を受けて実施する。
 同プロジェクトは、復興過程で進展したまちづくりや交通ネットワーク、港湾機能などを生かして地域産業の振興を図り、三陸地域の多様な魅力を発信して国内外との交流を活発化させることで持続的に発展するゾーンの創造を目指すもの。
 この中で、三陸の豊かな食材や食文化を活用したフードツーリズムの推進など、世界に誇れる食のまちの形成に向けた取り組みの推進も掲げられている。
 昨年は、本県沿岸地域を舞台に開催された総合的な防災復興行事「三陸防災復興プロジェクト2019」に合わせて、町内各店舗がワークショップなどでから揚げの研究を重ねており、今年はその研究をもとにしたから揚げ料理を各店舗が提供する。
 町内外の住民が〝エージェント〟となって各店舗のから揚げを食し、アンケートに回答して郵便ポストに投かんすることが今回のミッション。ミッション期間は7月31日(金)までで、達成の〝報酬〟として、抽選で10人に町特産品セット(5000円相当)が贈られる。
 協力しているのは計10店舗・団体で、それぞれが趣向を凝らしたから揚げを用意してエージェントを迎える。店内飲食のほか、テークアウトにも対応する。
 このうち、松嶋家(世田米)は「清流鶏から揚げ」を用意。松田俊彦店主は「素材の味をそのまま優しく出せるように、かなり試行錯誤した。いろんな人に食べてもらえれば」と話している。
 25、26の両日には、町観光協会の佐々木康行局長補佐が各店舗を回って企画の趣旨を説明しながら協力を呼びかけ、合わせて協力店の目印となるのぼりも配布。
 佐々木局長補佐は「各店舗さまざまな工夫を凝らしているので、ぜひ食べ比べてほしい。秋ごろには第2弾も計画しているのでご期待いただければ」と呼びかけている。
 からあげ大作戦についての問い合わせは町農政課内の同協会(℡46・2111)まで。
 参加店舗次の通り。カッコ内は商品名。
 ▽寿美多うおまさ(清流鶏から揚げ)▽ありす畜産直売所(ありすぽーくころころトンから)▽スーパー八兆屋(清流鶏から揚げ)▽ホテルグリーンベル高勘(清流鶏から揚げ弁当)▽松嶋家(清流鶏から揚げ)▽kerasse(同)▽居酒屋あしべ(清流鶏ザンギ風から揚げ)▽千葉魚店(清流鶏から揚げ)▽古鏡(清流鶏ハラミから揚げ)▽合同会社HUB(ナポレオンのから揚げ)