2カ月ぶりに運行再開 感染防止対策徹底して けせんライナー
令和2年6月13日付 7面

新型コロナウイルス感染症の影響で約2カ月間運休していた岩手県交通㈱の夜間高速バス池袋・釜石線「けせんライナー」が11日夜、運行を再開した。「3密(密集、密閉、密接)」の回避など感染防止対策を徹底し、運行していく。
けせんライナーは、釜石から東京・池袋間の約563㌔を結ぶ高速バスで、上下1便ずつ運行。気仙では大船渡市盛町のサン・リアショッピングセンター前、陸前高田市高田町の中心市街地にあるJR大船渡線BRT陸前高田駅前に停車している。
新型ウイルス感染拡大に伴い、けせんライナーは4月7日から運休。緊急事態宣言の全面解除を受け、釜石発の上り便は11日に、池袋発の下り便は12日に再開し、再開初日の上り便サン・リア前では早速数人が乗車していた。
再開に合わせ、バス車内の一部座席の使用を制限し、乗客同士の距離を保つようにする。車内の小まめな消毒、換気も行い、乗客にはマスク着用の協力を求める。
県交通の高速バスのうち、上下2便ずつ走らせている大船渡仙台線は運休中で、現在、大船渡─仙台間の高速バスは宮城交通㈱の上下1便のみ。長距離バスの大船渡盛岡線は上下4便ずつから3便に減便している。
県交通乗合自動車部業務課は「けせんライナーはお客様からも再開の問い合わせが寄せられていた。しっかりと感染対策を講じながら運行するので安心して利用いただきたい」と呼びかける。
けせんライナーに関する問い合わせは、同課(℡019・654・2141、平日午前8時30分〜午後5時30分)、予約は釜石高速バス予約センター(℡0193・25・2525、午前9時〜午後6時)へ。