「東朋中」来春開校へ着々 制服や運動着など固まる 赤崎・綾里学校統合推進協

▲ 協議会で固まった女子の制服と運動着

 大船渡市の第8回赤崎・綾里地区学校統合推進協議会は22日夜、赤崎中学校で開かれた。本年度末で赤崎、綾里両中学校を閉校し、来年4月に統合校「東朋(とうほう)中」の開校を見据える中、この日はセーラーブレザーとする女子の新たな制服や運動着の各デザイン、校訓は「切磋琢磨」とすることなどが固まった。今後は閉校式、開校式の準備などを進める。


校訓は「切磋琢磨」

 

 同協議会は両地区の学校、公民館関係者ら24人で構成。これまで、新校の名称を「東朋」としたほか、校歌は赤崎、校章は綾里のデザインを引き継ぐことで合意。校舎は現在の赤崎中となる。
 会議は昨年12月以来の開催。本年度から新任期に入り、一部委員の入れ替わりがあった。小松伸也教育長は代表者に委嘱状を手渡したあと、「さまざまな意見を出し合い、前に進みたい。きたんのない意見を」と述べた。
 これまでの協議経過を確認後、前任期に引き続き、会長には金野律夫赤崎地区公民館長、副会長には佐藤次夫綾里地区公民会長を選出。金野会長は「統合に不可欠な協議事項について、皆さんと協力し合いながら進めたい」とあいさつした。
 制服・運動着選定は、菅生裕之赤崎中校長が制服検討委員会での協議経緯を説明。昨年11月に両地区の小中学生や保護者を対象にアンケートを実施し▽男子制服は従来通りの詰め襟(学ラン)▽女子はセーラーブレザー▽運動着の色は紺系、半チャック▽値段はできるだけ現状維持――とまとめ、各社に試作を依頼した。
 4月中旬から5月中旬にかけ、各小中学校には制服4社、運動着7社の見本を展示。保護者には紙面によるアンケートを実施した。この結果や同委員会による価格、デザイン、着心地、素材、洗濯可否などを評価基準とした選考をもとに、岩手繊維㈱が提案した制服を選定。運動着は2社の試作品を示し、出席者に意見を求めた。
 結果、価格面で他社よりも安く、海をイメージした青色を使用した㈱金谷の運動着とすることで決定。今後、価格面に加え、校章やメーカーマークなど細部の調整を詰めることにしている。
 校訓は「切磋琢磨」で合意。両校が統合して学習や人徳を一層磨き上げ、励まし、競争しながらともに向上する願いを込めた。
 協議会は本年度、さらに3回程度の開催を計画。看板や校旗、部活動ユニホーム、閉校式、開校式などについて固める。現段階で閉校式は赤崎中が来年3月20日(土)、綾里中が3月21日(日)を予定。市教委では、スクールバスなど通学支援の調整を行う。
 本年度の委員次の通り。任期は来年3月末まで。
 ▽委員=金野律夫(赤崎地区公民館長)千葉憲明(蛸ノ浦地区公民館長代行)菅生裕之(赤崎中校長)東陽祐(同PTA会長)佐藤正明(同PTA副会長)井原梨香(同同)森勇一(同同)今野剛治(赤崎小PTA会長)森正(同PTA副会長)佐々木由佳理(同同)佐藤博幸(赤崎保育園保護者会長)石橋良(蛸ノ浦保育園保護者会長)
 佐藤次夫(綾里地区公民館長)磯谷浩暉(綾里地区公民館運営委員会副委員長)村上亮(綾里中校長)熊谷直人(同PTA会長)石橋朋弥(同PTA副会長)室明美(同同)米沢宏治(綾里小PTA会長)鈴木由香(同PTA副会長)熊谷悠子(同同)森田健太郎(綾里こども園保護者会長)松田梓(同保護者会副会長)松川高祥(同同)