陸前高田の魅力味わおう 7~8月に市民向けツアー 4事業者が共同企画
令和2年6月28日付 7面

陸前高田市で農漁業や宿泊業を手がける4事業者は7~8月、同市民が市内を巡り、ホテルに泊まる1泊2日の「地元の宝再発見ツアー」を行う。異業種がそれぞれの強みを生かし、地元産食材をふんだんに使った食事の提供や陸前高田ならではの体験プログラムで地域の魅力を改めて伝えようと初企画。全国の旅行客を呼び込む「着地型観光」の充実を見据え、まずは市民とともに観光資源を探っていく。
地元の食と自然満喫の1泊2日
計3回、参加者募集中
企画したのは、きのこのSATO(高田町)、マルテン水産(小友町)、ホテル三陽(気仙町)、キャピタルホテル1000(高田町)。
ツアーは7月11~12日、同25~26日、8月8~9日の計3回(いずれも土~日曜日)。定員は各回とも25人で、対象は小学生以上の市民としている。
プランは、1日目午後3時30分にキャピタルホテル1000集合後、きのこのSATOでシイタケ、キクラゲの栽培現場を見学する。ホテルは希望する方に宿泊し、夕食では地元の食材を中心としたコース料理を堪能できる。
2日目は、宿泊先で朝食をとり、チェックアウト後、小友町の両替漁港へ。漁船に乗り、カキ養殖現場を見学するほか、12・5㍍の高さで整備された高田松原の防潮堤や砂浜、生育中のマツ苗木植栽地の様子を海上から確かめる。昼食は同漁港で自然の恵みがぎっしりと詰まったカキなど「番屋めし」を味わい、解散となる。
企画側は今ツアーを観光振興の第1弾と位置づけ、今後も事業者同士で連携し、地域特性を生かした多種多様なプラン構築に取り組む。ツアーを通じて観光資源の掘り起こしを進め、将来的には県内旅行業者や交通事業者などとも組み、県内外からの観光客誘致拡大を図っていく。
キャピタルホテル1000の松田修一社長は「地元の良さを市民一人一人が知ることは、観光客を受け入れた際の強みにもつながる。ツアーを通じて自分たちのまちの魅力や観光資源を再認識する機会を提供していくとともに、事業者間の連携も強化していきたい」としている。
料金は、宿泊費込み(3食付き)で1人税込み1万円、小学1~3年生は同8000円。食事時のドリンク代は別。
申し込みは、各回3日前まで。利用客には新型ウイルス感染防止のため、マスク着用、手指消毒などを呼びかける。
問い合わせ、申し込みはキャピタルホテル1000(℡55・3111)へ。