活気呼ぶ〝夏の使者〟 大船渡にカツオ初水揚げ(動画、別写真あり)
令和2年6月30日付 1面
夏漁の本格化を告げるカツオが28日、大船渡市大船渡町の同市魚市場に今季初めて水揚げされた。いずれも県外の一本釣り2隻と巻き網船1隻が漁獲したもので、合わせて64・4㌧を水揚げ。入札後は早速、市内の直売施設やスーパーなどで「大船渡産」が並び始め、地元内外を活気づけた。
一本釣り・巻き網船が計64㌧
同市魚市場を運営する大船渡魚市場㈱では平成12年から、国内有数のカツオ水揚げ拠点である気仙沼魚市場が休場の場合にカツオ船を受け入れており、〝サンデーカツオ〟として定着。この日は、午前4時30分ごろから水揚げ作業が本格化した。
巻き網船の水揚げは、1・2㌔~1・8㌔の小型以下が中心に。一方、一本釣り船では4㌔超の特大が目立つなど、全体としては、ばらつきが見られた。
一本釣り船の「八号三代丸」(宮崎県日南市)は、27日朝に千葉県銚子から東に離れた沖で釣り上げたカツオを乗組員が手渡しで水揚げし、魚市場職員らが手際よく大きさを選別。ベルトコンベヤー上では、丸々としたしま模様の魚体が輝き、市場全体に活気を呼び込んだ。
岩切淳船長(46)は「大きいのがまとまりだしたのは、6月に入ってから。今のところはそんなに多いとは思えないが、これからに期待したい」と語り、水揚げを終えるとすぐに漁場を目指して出港していった。
1㌔当たりの価格は、60~350円。最高値は昨年並みだったが、買い受け人らの間では新型コロナウイルスの影響による全国的な需要の鈍さを指摘する声も聞かれた。
それでも、入札を終えたカツオは、全国各地への鮮魚出荷などに向け、すぐにトラックに積み込まれた。午前9時前には、魚市場に近い同町の「海の幸ふるまいセンター」で販売が始まったほか、地元スーパーでも刺し身などが並べられた。
カツオの水揚げは8月ごろまで続く見込み。昨年は魚群の北上が進まず、初水揚げが7月下旬までずれ込んだだけに、水揚げ風景を見守った大船渡魚市場の千葉隆美社長は「カツオの漁況は良いというわけではないが、夏を代表する魚がこの時期に来て良かった」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
そのうえで「地元定置網などへの弾みにもつながってほしい。今後どういう状況になるか分からないが、『サンデーカツオ』は続けていきたい」と話していた。






