きょう相談窓口開設 成年後見制度申し立て手続きなど支援へ 住田町社協

▲ きょう社協内に相談窓口が設置される

 住田町社会福祉協議会(菅野孝男会長)は1日、同町世田米の町保健福祉センター内の同社協に「成年後見相談窓口」を開設する。成年後見制度に関する相談や申し立て手続きの支援などを行うこととしており、町社協では今後、制度の周知にも力を入れて取り組んでいく。
 成年後見制度は、認知症高齢者や知的障害者をはじめ判断能力が不十分で、自分一人では契約や財産の管理などが難しい住民を支援する制度。親族のほかに弁護士や司法書士などが担っているが、高齢化の進行や制度改正などに伴い、一定の知識などを身につけた住民を養成する機運が高まっている。
 同町の人口は今年5月末で5290人で、年間100人ペースで減少している。一方で、65歳以上人口はほぼ横ばいであることから、高齢化率が上昇。平成12年度に32・68%だったのが、現在は44・9%となっている。
 今後は▽通帳管理や金の出し入れが難しくなってきた▽契約行為ができない▽振り込め詐欺が心配──といった悩みを抱える住民がさらに増えていくことが予想され、障害者に関しても、身近な困りごと相談対応や、住環境の見守り充実などが求められている。
 相談窓口は、認知症や知的障害、精神障害など判断能力が十分でない人の権利を擁護し、地域で安心して暮らすために、成年後見制度を円滑に利用できるように支援することを目的とした町の「高齢者権利擁護等推進事業」として社協が受託して実施。
 窓口では、制度に関する相談や、家庭裁判所に申し立てする際の手続きの補助、講演会や講座の開催、後見人のサポートを行うほか、相談者を成年後見制度だけではなく適切な支援・サービスにもつなげていく。
 住民からの相談には、同社協総務課地域福祉係職員が対応。同係主事の畠山朋也さん(32)は「町民の方々は、いろんな相談事を抱えて窓口に来ると思うので、成年後見制度もそうだが、それ以外にも適切なサービスを受けられるように相談に対応していきたい」と話している。
 窓口は、毎週月〜金曜日(祝日、年末年始除く)の午前8時30分〜午後5時30分に開設。町内在住者またはその親族、関係者が相談を受けられる。
 問い合わせは同社協(℡46・2300)まで。