陸前高田をツバキ畑に 一般社団法人レッドカーペット・プロジェクト設立 市と連携協定締結
令和2年7月16日付 7面
陸前高田市花のツバキを主役に、同市で美しい景観形成や雇用創出などを図ろうと一般社団法人レッドカーペット・プロジェクト(髙橋和良代表理事)が設立され、15日、市とツバキの6次産業化推進に関する連携協定を結んだ。東日本大震災の被災跡地で進む土地区画整理事業区域内で来年春からツバキの苗木植樹を本格的に行う。ツバキの葉を加工する作業場も整備し、就労支援にもつなげる青写真を描く。
1次加工の作業場整備も計画
来春から植樹本格化
連携協定の締結式は市役所で行われ、関係者ら約20人が出席。レッドカーペット・プロジェクトを応援する企業サポーターの岩手ダイハツ販売㈱の中田利光代表取締役社長らも加わった。
戸羽太市長と髙橋代表理事(58)が協定書にサイン。報道陣向けに同プロジェクトによる事業概要の説明があった。
同プロジェクトは、地元有志らが平成27年から気仙両市で進めてきたツバキの植栽活動を拡大し、新たな産業や雇用の創出にも結びつけようと、今年6月に設立。代表理事は、大船渡市内の工場で椿茶などの製造を手がける㈱バンザイ・ファクトリー代表取締役の髙橋氏が務める。
植栽地は、キャピタルホテル1000南側に位置する高田地区被災市街地復興土地区画整理事業区域内の平地部約2・6㌶。最終的には8000本近くの木を植え、一帯をツバキの花で赤く彩る構想だ。
今秋から苗木の確保に当たり、来年春に500本以上の苗木を植える。以降、春、秋など年2回程度植樹イベントを開催し、交流人口の拡大を図る。
植栽地には、数年後をめどに作業場を整備したい考え。椿茶用の葉の下処理を行う施設で、摘み取り、乾燥させた葉をバンザイ・ファクトリーが買い取る仕組みで、従業員として高齢者や障害者らの雇用を目指す。
市は連携協定に基づき、植栽予定地を貸し付けるほか、市有林内に自生するツバキ移植のため苗木調査を行う。
戸羽市長は「市の花のツバキを広大な土地に植樹し、みんなを笑顔にするという素晴らしい取り組み。一朝一夕で進むプロジェクトではないと思う。市としても末永く協力し合っていきたい」と意欲を語った。
髙橋代表理事は「市や企業サポーターなどの協力で事業を始められるまでに至った。地元の子どもたちが『何か陸前高田で起きたな』と古里の成長を感じられるような事業としていきたい」と力を込める。






