新型コロナウイルス/「サポート会場」運用開始 経産省の家賃支援給付金
令和2年7月16日付 1面

サン・リア内で予約対応
新型コロナウイルスの影響に苦しむ中小事業者の家賃負担軽減に向けた経済産業省による「家賃支援給付金」の受け付けが始まり、大船渡市盛町のサン・リア内に15日、申請サポート会場が開設された。インターネットを利用した申請が難しい事業者の入力を支援する。感染防止のため完全予約制となっており、電話などで受け付けている。
対象は資本金10億円未満の中堅企業、中小企業、小規模事業者、個人事業者のほか、医療法人や農業法人、NPO法人、社会福祉法人も含む。今年5~12月で1カ月の売り上げが前年同月比で50%以上下回ったか、連続する3カ月の合計が同比30%以上減で、事業のために占有する土地・建物の賃料を支払っているかが条件となる。
給付額は法人が最大600万円、個人事業者は同300万円で、一括支給する。申請時の直近1カ月の支払いから算定し、法人は75万円以下、個人事業者は37・5万円以下を支払っている場合、賃料の3分の2を6カ月分受け取ることができる。
申請は14日に始まり、原則としてインターネット上の家賃支援給付金ポータルサイト(https://yachin-shien.go.jp/)で受け付ける。サポート会場は、ネット申請が難しい事業者向けに設けた。
1事業者につき90分の予約枠を設定。あくまでも申請作業のサポートとなるため、必要書類の事前準備は申請者が行う。具体的には▽賃貸借の証明書類(契約書、所有権が貸主にある不動産リース契約書など)▽賃料支払いの証明書類(銀行通帳の写しなど)▽売り上げ減少に関する書類(確定申告書、売り上げ台帳など)──に加え、本人確認書類なども必要となる。
感染防止のため、ボールペンなどの筆記用具を持参し、マスク着用を求める。原則として、申請時は1人で来場する。
サン・リア内の会場では8月まで土、日曜日と祝日も対応する。受付時間は午前9時~午後5時。8月13日(木)は臨時休館とし、9月以降の詳細な日程は未定となっている。
予約はホームページ(https://yachin-shien.go.jp/support/index.html)か、電話(0120・150・413、午前9時~午後6時)で受け付ける。
また、同町の大船渡商工会議所でも、家賃支援給付金に関する相談窓口を設けた。申告書や売り上げ減少が分かる書類など、申請に向けた必要書類の確保方法などをアドバイスしており「申請方法が分からない場合は、まず来ていただいて相談を」と呼びかける。
問い合わせは商議所(℡26・2141)へ。