例年より〝やや短め〟に 多くが夏休み期間短縮 気仙の小中学校

 気仙の小中学校は、23日から一部で夏休みが始まる。新型コロナウイルスの影響で1学期中に臨時休業を実施したことを受け、多くの学校が夏休みを短縮して授業日を確保。ただ、時間割の見直しといった運営面での工夫や、5月以降は通常通りの日程が組めたことなどから、短縮期間は臨時休業日よりも短い対応がとられている。

 

新型ウイルスによる休校受け

 

 新型ウイルスが国内でも猛威を振るい、4月16日に緊急事態宣言の対象が岩手県を含む全都道府県に拡大された中、大船渡市と住田町内の各小中学校は、同22日から大型連休最終日の5月6日まで休校とした。
 土曜日や日曜日、祝日を含まない授業日換算の休校日数は実質7日間。中学校は部活動も休止され、学びやは静けさに包まれた。
 陸前高田市内でも児童・生徒の安全を守るため、4月17〜24日に小中学校10校が休校に。各校は27日に再開したが、県教委の方針に準じて大型連休の人の移動を最小に抑えるため、県立学校と同様に29日〜5月6日の期間を再び休校とした。
 休日を除いた本年度の新型ウイルスに伴う休校期間は、4月17日〜24日、30日、5月1日の計8日間となった。
 これに伴い、各学校では、当初予定していた1学期終業式の日程を見直すなどして、夏休み期間を短縮。気仙3市町の各教育委員会によると、日数は学校ごとで異なり、1〜5日となっている。
 今月23日の4連休から夏休みとなるのは、大船渡市内の2小学校。その他は7月の最終週に終業式を行い、お盆休み明けの8月18、19日に2学期始業式を行う対応が多い。
 いずれも、実際の休校日数よりも短縮期間は短い。大船渡市教委学校教育課では「インフルエンザの流行などを想定して、あらかじめ余剰時数を確保しているほか、時間割の見直しもしながら授業を進めている。冬休み期間もみながらの調整もある」としている。
 また、夏休み中のプール開放に関しては、市教委として制限せず、管理を担う各PTAに判断を委ねる形をとっている。
 一方、住田町の世田米中、有住中は、当初予定よりも夏休みを1日延ばした。世田米中によると、当初は週に1日設けていた5時間授業の日を6時間として順調に授業時数を消化したほか、前年度の未履修分がなかった状況もふまえた対応という。
 各小中学校では1学期中は運動会や修学旅行などを延期とし、2学期中の開催を計画している。夏休みの対応だけでなく、2学期以降も通常とは異なる学校運営が続くことになる。
 各小中学校の夏休み期間は別掲。