降雪時に備え建設進む 除雪機や融雪剤など格納 三陸町に防災ステーション
令和2年7月24日付 1面

国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所は、大船渡市三陸町越喜来字井戸洞地内に「国土交通省大船渡防災ステーション」を整備している。冬季の降雪時に備え、除雪機や融雪剤などを格納する施設で、今年10月中旬の完成を目指して建設が進められている。今月27日(月)から31日(金)には、施設の上水道整備に伴い周辺の道路で交通規制を行うことから、ドライバーらに注意と理解を呼びかけている。
三国事務所が整備
27日から交通規制も
同事務所大船渡維持出張所によると、防災ステーションは降雪時に円滑な除雪対応を行うためのもので、同出張所管内では初めて設けられる施設。同出張所が管理する大船渡、陸前高田両市の沿岸部を走る国道45号と、三陸沿岸道路の長部インターチェンジ(IC)─吉浜IC区間で除雪作業を行うために必要な除雪機、融雪剤を格納する。
建設場所は三陸沿岸道路三陸IC近くにあり、敷地面積は4230平方㍍。施設は鉄骨造2階建てで、延べ床面積は853平方㍍。1階には除雪機6台を格納できるスペースを設け、2階には執務室と、融雪剤となる塩の倉庫などを配置する。現在、同出張所では9台の除雪機械を所有しており、施設完成後はすべての機械をステーション内で管理する。
設計は㈱髙橋設計、建築工事監理は㈱岡野建築設計事務所盛岡事務所、施工は㈱エイワが担当。工事費用は約4億1000万円。
工期は昨年10月5日から今年8月31日までだが、資材調達の遅れなどにより10月中旬まで延伸する見込み。今年の降雪期を迎えるまでには完成の見通しという。
現場では現在、建設工事が進められており、今月27日から8月4日(火)にはステーション内に上水道を整備するための配管工事を行う。
このうち、今月27日と28日(火)は国道45号、30日(木)は市道滝の沢線、31日は道の駅さんりく敷地内道路での工事となり、片側交互通行の交通規制をとる。規制時間はいずれも、午前8時~午後5時を予定している。
また、29日(水)は道の駅第2駐車場付近の歩道、8月1日(土)~4日は道の駅敷地内の緑地内で工事を計画。交通規制を行うに当たり、同出張所や施工業者ではドライバーや歩行者らの理解と協力を求めている。