カブトムシ相撲に歓声 上長部でイベント 市内外の子どもたち参加(別写真あり)

▲ カブトムシ相撲で白熱する子どもたち

 一般社団法人上長部の郷(菅野恵二郎代表理事)主催の「第1回カブトムシの郷杯相撲大会」は26日、陸前高田市気仙町の上長部で開かれた。市内外の子どもたちが参加し、カブトムシたちの〝熱戦〟に歓声を上げた。
 大会は、豊かな自然を生かした地元ならではのイベントを創出しようと、上長部の住民らでつくる同法人に、東日本大震災後に市内でカブトムシのイベント開催に関わってきた有志らが協力して開催。昨年も同様の大会を開いたが、今年からは「カブトムシの郷杯」と銘打って継続開催することになった。
 この日は、市内外の未就学児から小学生まで約30人と保護者らが参加。菅野代表理事(77)が所有する森林でカブトムシ狩りを行ったあと、採ったカブトムシ同士を戦わせる相撲大会を実施した。
 大会では、2グループに分けてのトーナメントと各グループ1位同士の決勝で順位を決めた。約20人が参加し、中央部分のくぼみに蜜を入れた半円木を〝土俵〟に、カブトムシ2匹が相撲のようにぶつかり合った。
 終了後、上長部にある同法人の事務所に会場を移し、石窯で焼いたピザを参加者らが堪能。夏らしい自然の空気を感じながら、親子が熱々のピザを食べて笑顔を広げていた。
 同市米崎町の菅野湊也(そうや)君(5)は「カブトムシを採れてうれしかった。試合で相手を投げ飛ばしているところがかっこよかった」と目を輝かせていた。