新型コロナウイルス/初日は検査2件に対応 大船渡市設置のPCRセンター

▲ 運用が始まったPCR検査センター(先月29日のリハーサル時に公開された室内)

予約制の運用スタート


 大船渡市が設置した臨時診療所「地域外来・PCR検査センター」(発熱外来)で5日から、新型コロナウイルスの感染有無を判定する検査業務が始まった。初日は2件のPCR検査を実施。今後もかかりつけ医の受診を経た患者に限定する予約制で運営し、毎週水、木曜日に開設される。
 市によると、初日はかかりつけ医から「検査予約票」の交付を受けた2人が来訪。医師の問診などを経て、患者の鼻から検体を採取した。検査業務自体には、目立った混乱はなかったという。
 検査結果判明までの期間は2~3日程度。検査センターから電話で連絡があり、後日改めて通知する。
 臨時診療所は、気仙在住者のウイルス感染判定検査に特化した施設。先月29日に設置された。
 設置主体は市で、陸前高田市と住田町、気仙医師会、県立大船渡病院、県大船渡保健所が協力。開設場所は、地域や住民の混乱を防ぐため公表していない。
 診療は予約制で、5日以降の毎週水、木曜日の午後0時30分~2時30分に行う(12、13日は休診)。医師、看護師、医療事務、事務職員各1人の4人体制で対応する。
 検査対象者は、気仙3市町に在住する中学生以上。患者がかかりつけ医を受診し、医師がPCR検査が必要と判断した場合に、臨時診療所に予約する。1日当たりの検査人数は3人まで。診療日・検査人数は、今後の状況によって変更する場合があるという。