新型コロナウイルス/魅力味わいながら婚活を 結婚相談・支援セが9月に
令和2年8月30日付 7面

大船渡市結婚相談・支援センター(前野純一センター長)は、新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業支援などを目的とした政府の「Go Toトラベル」キャンペーンなどを活用し、同センターの結婚応援企業と連携した県内初の婚活イベントを開催する。第1弾は9月19(土)、20(日)の両日、大船渡町の大船渡駅周辺地区で開催。1泊2日でのんびりしながら地域の魅力を味わい、交流を図る内容となっており、同センターでは参加を呼びかけている。
1泊2日のイベント初企画
「GoToトラベル」など活用
同センターは、独身男女の出会いや結婚支援、相談などの各種事業を展開。このうち、夜間帯に飲食を通じて交流するイベントでは、帰りの運転代行やタクシーの利用、宿泊などによる追加経費が参加者の負担になっていることが課題となっていた。
こうした中、政府の「Go Toトラベル」キャンペーンが7月にスタート。国内旅行を対象に、宿泊・日帰り旅行代金の2分の1相当額を支援するもので、7割分は旅行代金の割引に、3割分は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与される。
また、大船渡市による県民を対象とした宿泊観光回復事業「大船渡に泊まってHappy!大作戦」も9月1日(火)の宿泊分から実施。市内の対象宿泊施設を利用する市民には、宿泊料金を上限に最大5000円を助成。市外の県民には同様に最大4000円を助成し、市内で利用できるクーポン券1000円分を配布する。
同センターではこうした助成制度を活用し、出会いと観光資源の体験を組み合わせた婚活イベントを企画。第1弾は本年度第3回「ごえんかい」として、結婚応援企業である大船渡町の「大船渡プラザホテル」と「北の味処 鰣不知─ときしらず─」の協力を受けて1泊2日の日程で行う。
初日の19日は、各自同ホテルでチェックインを済ませた後、午後7時から鰣不知で夕食交流。自己紹介やテーブルトークなどを行い、終了後のアンケートで同センターがマッチング希望などを確認する。
2日目は終日フリーで、ホテルでの朝食、チェックアウト後は市内観光やグルメなどを楽しんでもらう。解散は各自任意となる。
新型コロナウイルスの感染症予防対策として、参加者は県内在住で、前後2週間に県外往来や県外者との接触がない人に限定し、検温や消毒などを実施。また、宿泊はすべてシングルルームとし、男女別のフロアにする。
対象は、男性が22〜45歳、女性が20〜40歳ぐらいまでの独身者。同性ペアでの参加、男性は大船渡市内在住・在勤者を優先する。定員は男女各4人で、応募多数の場合は抽選となる。
参加費は男性5000円、女性4000円。希望者は、同センターホームページ(https://city-ofunato.japan-msc.com/)内の専用フォームから申し込みを。締め切りは9月13日(日)。
今回の企画に、プラザホテルでは「新型ウイルスの影響で結婚式も軒並み延期となっており、感染は収束していないものの、対策に目星がついた段階で前向きな話題を提供したいと考えていた。そうした中で今回の企画は大変助かる」として、期待を寄せている。
前野センター長は「いろいろな市内の観光資源と組み合わせ、GoToトラベルキャンペーンのメリットを生かしたイベントを複数回開催したい。楽しみながらいい人との出会いにつなげてほしい」と話している。
イベントへの問い合わせは、同センター(℡22・7582)へ。