新型コロナウイルス/規模縮小して開催へ 住田町文化・産業まつり

▲ 今年の開催のあり方について協議した実行委

「展示部門」のみ実施


 第48回住田町文化産業まつり(仮称)の第1回実行委員会は4日、町役場町民ホールで開かれた。昨年行われた同まつりの成果と課題を振り返り、今年の開催についても協議。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から「舞台部門」と「産業まつり」は行わず、規模を縮小して「展示部門」のみ実施するとの判断に至った。
 文化・産業まつりは、町の芸術文化や農林商工業の振興などを目的とした住田の秋を彩る一大イベント。例年は、文化芸術を発信する「展示部門」と「ステージ部門」、地元産業を中心とした逸品が並ぶ「産業まつり」で構成されてきた。
 実行委は、町内各地区公民館長、町芸術文化協会、町などで構成。この日は約20人が出席した。
 協議に先立ち、菊池宏教育長が「どうすれば安全に開催できるのか、その方法はあるのかを協議していただければ」とあいさつした。実行委員長選出では、町芸術文化協会長の菅野浩正会長が選ばれた。
 事務局が昨年の成果と課題について説明。それによると、昨年の展示における入場者数は1383人。展示に魅力があると入場者数も増加する傾向があるため、今後もいかに魅力ある展示をしていくかが課題であるなどと報告した。
 引き続き、今年の開催のあり方について協議し、展示部門のみとし、10月23日(金)から25日(日)の3日間で開催することを確認した。
 同部門中、文化展と児童生徒作品展、木工作品展は例年通り実施するが、昨年まで行われてきた「登米伊達黎明展」「御所湖川村美術館移動美術展」は見送る。
 舞台部門の小中高連携文化発表会と芸能まつり、「産業まつり」の実施も見送り、今年は「町文化産業まつり作品展」として開催することを決めた。