『輝け住田』のPV完成 元気よく歌声を重ねる 住高生制作の町のPR曲

▲ PVでは3年生7人が歌声を重ねて住田をPRしている

 県立住田高校(菅野誠二校長、生徒85人)の3年生7人が制作した住田町のPR曲『輝け住田』のPV(プロモーションビデオ)が完成した。地域創造学の一環として取り組んできたもので、自然や人など住田の〝いいところ〟を盛り込んだ曲に元気よく歌声を重ねた。今後、町営ケーブルテレビ・住田テレビで積極的にPRしていくほか、PVを収めたディスクは町教委、大船渡市のコミュニティFM「FMねまらいん」などにも贈られる。
 地域創造学は、文部科学省による研究開発学校事業の一環。同校は平成30年度まで総合的な学習の一環として取り組んできたが、昨年度からは毎週水曜日に授業時間を確保している。
 7月には、2、3年生が身近な地域課題解決や町のPRに向け、地域創造学で取り組む内容を示す構想発表会が開かれた。
 この中で、長谷川馨遥(かすみ)さん、古川くるみさん、菅野ひなたさん、新沼由唯さん、佐々木美月さん、大山澪さん、岡澤惟亜(ゆあ)さんの3年生7人が「『うたプロ』住田の名所を歌にする」とのテーマを掲げて、夏休み明けから活動を開始。
 作詞に当たっては、校内のほか町内の小中学校を対象にアンケートを実施し、児童・生徒が思う住田の好きな所などを調査した。
 生徒たちは、アンケート結果と自分たちの持ち寄ったアイデアをもとに作詞に挑戦。歌の中では「耳をすますと森や風がささやいている」「大きく流れる気仙川 そこに流れるあゆの群れ」といった自然の豊かさだけではなく、「すてきな笑顔がたくさん輝くよ」「人と人とが寄りそうあたたかさ」など、住田の人の温かさも伝えている。
 作曲は、同校で音楽の授業を受け持つ講師・細田富士子さん(43)が担当。低すぎる音や高すぎる音は使わず、幅広い世代が歌いやすいよう仕上げた。
 歌は7月中に完成したが、新型コロナウイルスの影響によって当初予定していた保育園でのお披露目が延期となったため、PV撮影を企画。今月初めに住田テレビスタッフが同校で撮影を行い、生徒たちは校舎や川、山をバックに、自分たちが考えた振り付けで撮影に臨んだ。
 完成したPVでは、晴れ渡る青空の下、生徒たちが楽しげに、元気よく歌声を重ね合わせながら住田をPRしている。
 『輝け住田』は今後、「FMねまらいん」でも紹介される予定。