クッブ楽しみ〝快汗〟 新型ウイルス受け代替大会 28チームが熱戦(別写真あり)

▲ 町内各チームが優勝目指して熱戦

 県クッブ協会(会長・神田謙一住田町長)主催の「2020クッブ住田大会」は27日、世田米の町運動公園野球場で開かれた。例年県内外から多くのチームが参加する「クッブ・ジャパン・オープン」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、その代替大会として開催したもの。天候に恵まれて3年ぶりの屋外開催となり、選手たちは和気あいあいとプレーしてニュースポーツを楽しみながら、仲間とともに爽やかな汗を流した
 クッブは木材を利用した的当てゲームで、1チーム6人の団体戦。バトンに似た木の棒を、相手陣地の木の的に狙って投げる。世代を問わず参加でき、近年は愛好者が増えている。今回の代替大会は町内チームを対象としたもので、一般の部に22チーム、ジュニアの部に6チームが参加した。
 開会式では、菊池宏教育長の開催宣言に続き、神田町長が「少しでも体を動かして、体力、免疫力を上げて、今後につなげていただければ。コロナと一緒で、試合では〝誹謗(ひぼう)中傷〟はせず、きょう一日楽しんでほしい」とあいさつ。
 佐々木きらりさん(有住小6年)、泉田紗菜さん(同)は、コロナ下でも大会開催に至ったことに感謝を示しながら「みんなで練習はできませんでしたが、最後まで一生懸命頑張ります」と高らかに選手宣誓を行った。
 昨年、一昨年は雨により屋内開催となったが、この日は時折小雨がちらついたものの屋外で開催。一般の部は2、3チームずつ8組に分かれての予選リーグと、各リーグ1位チームによる決勝トーナメント、ジュニアの部は3チームずつ2組に分かれれての予選と1位チーム同士の決勝戦が行われた。
 大会では、1試合ごとに用具の消毒を行い、選手同士のハイタッチも控えて〝エアタッチ〟や肘でのタッチで喜びを共有するなど、感染対策も徹底。
 例年より規模は縮小となったものの、会場には終始、拍手や歓声が響き、マスク越しに選手たちの笑顔が広がっていた。
 熱戦の結果、ジュニアの部はチーム天嶽、一般の部は杣遊会が優勝。チーム天嶽の及川倖弥君(有住小6年)は「初めての優勝なのでうれしい。楽しかったので、また参加したい」と話していた。