今年こそ悲願の日本一を 「大船渡温泉」がエントリー 温泉総選挙2020
令和2年10月3日付 6面

インターネットによる「温泉総選挙2020」の投票が1日から始まり、絶景部門にエントリーしている「大船渡温泉」の関係者が2日に市役所を訪れ、官民一体となった〝支持拡大〟に協力を求めた。大船渡温泉は一昨年は5位、昨年は3位と順位を上げており、関係者は「今回はぜひ日本一を」を意欲を見せる。
温泉総選挙は、観光地の活性化や官民一体となった観光促進活動を支援する「旅して日本プロジェクト実行委員会」(岡崎浩巳実行委員長)が主催。温泉地やその地の名産・名所等をプロモーションし、多くの人々に足を運んでもらうことを目的として平成28年度にスタートした。
リフレッシュや健康増進、ファミリー、歴史・文化など9部門別に順位を決める。パソコンやスマートフォンなどでメールアドレスなどを登録すると1日1票の「応援投票」ができる。投票期間は来年1月20日(水)までとなっている。
絶景部門にエントリーしている大船渡温泉は一昨年は5位、昨年は3位と、いずれも上位に入った。毎年、露天風呂や客室から望む大船渡湾の風景が美しく「朝日が最高」「お風呂から見る海岸線はいつまでも見ていたいくらい」といったコメントが寄せられる。今年は20温泉地が登録し、激戦が予想される一方、年々評価も上昇しており、日本一への期待も高まっている。
単体温泉施設を選ぶ選挙ではないため、大船渡温泉の申請は市として行ったという。投票開始を受け、同温泉を運営する㈱海楽荘の志田豊繁代表取締役と大船渡温泉の志田繕隆支配人(50)が市役所を訪問。千葉譲観光推進室長が対応した。
志田支配人は「大船渡温泉のエントリーだが、絶景部門であり、大船渡の眺望を選んでもらう形。ぜひ、日本一を」とあいさつ。
千葉観光推進室長は、新型コロナウイルスの経済対策として実施している各種宿泊割引制度が期間限定であることから、〝平常時〟に戻った際にも生きる地名度アップなどに期待。「リピーター確保が重要。市としても協力していきたい」と述べた。
志田代表取締役は「新型コロナウイルスの影響で打撃を受けているが、影響が収束した時を見据えながら、今やれることをやっていくことが大切。地域の皆さんに対する感謝の思いをしっかり持ちながら、がんばっていきたい」と話していた。
懇談後はスマートフォンなどからの投票方法を確認し、支持拡大を誓い合った。投票は、専用ホームページ(https://onsen-ouen.jp/)で受け付けている。