市勢功労者に10氏 11月4日に表彰式 4分野での尽力たたえ

 陸前高田市は20日、令和2年市勢功労者を発表した。表彰されるのは自治、教育、産業、治安の4分野で市勢の発展に大きく貢献した10氏。表彰式は11月4日(水)午後2時から、高田町の市民文化会館「奇跡の一本松ホール」で開かれ、昨年秋の叙勲受章者2氏も合わせて功績をたたえる。
 自治功労では、統計調査員の菅野孝一氏(89)=気仙町=と元統計調査員の熊谷郁男氏(81)=米崎町=が受賞。教育功労では、元社会教育委員の齊藤篤志氏(80)=広田町、元小友公民館長の吉田豊司氏(76)=小友町、元社会教育委員の村上温代氏(73)=矢作町、元市体育協会副会長の坂井一晃氏(78)=高田町=が選ばれた。
 産業功労では、元広田湾漁協副組合長の山口徹也氏(76)=小友町、治安功労では元市消防団広田分団長の村上勝氏(61)=広田町、同横田分団長の多田栄氏(61)=横田町、元市交通指導隊長の太田秋男氏(72)=横田町=を表彰する。

 各氏の功績内容次の通り。
 【自治功労】
 ▽菅野孝一氏(かんの・こういち)=昭和63年から統計調査員として、国勢調査・漁業センサス海面漁業調査などの各種統計調査に携わり、平成24年からは、市統計調査員協議会の会長として、統計思想の普及・高揚と統計行政の推進に尽力している。


 ▽熊谷郁男氏(くまがい・いくお)=昭和59年から統計調査員として、国勢調査・農林業センサスなどの各種統計調査に携わり、統計思想の普及・高揚と統計行政の推進に尽力した。


 【教育功労】
 ▽齊藤篤志氏(さいとう・あつし)=平成19年4月から30年11月までの長きにわたり、社会教育委員として卓越した識見をもって社会教育の振興に尽力した。


 ▽吉田豊司氏(よしだ・とよし)=平成19年6月から令和2年3月までの長きにわたり、小友公民館長として公民館活動の円滑な運営に努め、地域の社会教育の振興と文化活動の向上に尽力した。


 ▽村上温代氏(むらかみ・たずよ)=平成16年度から27年度までの長きにわたり、社会教育委員として卓越した識見をもって社会教育の振興に尽力した。


 ▽坂井一晃氏(さかい・かずあき)=平成17年度から市野球協会副会長、24年度から28年度まで同会長として野球競技の発展に貢献し、28年度から市体育協会副会長として市民の健康、スポーツの普及に尽力した。


 【産業功労】
 ▽山口徹也氏(やまぐち・てつや)=平成20年から29年までの長きにわたり、広田湾漁業協同組合理事、23年からは副組合長理事として組合員の指導や採介藻漁業の発展に尽力した。


 【治安功労】
 ▽村上 勝氏(むらかみ・まさる)=昭和61年に市消防団入団以来、26年の長きにわたり、消防業務に精励し、優れた統率力と指導力をもって広田分団長を務め、団員の指導育成・組織の充実強化、地域住民への防火思想の普及に尽力した。


 ▽多田 栄氏(ただ・さかえ)=昭和62年に市消防団入団以来、30年の長きにわたり、消防業務に精励し、優れた統率力と指導力をもって横田分団長を務め、団員の指導育成・組織の充実強化、地域住民への防火思想の普及に尽力した。


 ▽太田秋男氏(おおた・あきお)=平成2年の市交通指導隊任命以来、30年の長きにわたり、交通指導隊活動に精勤し、23年から市交通指導隊長として児童・高齢者に対する交通安全指導をはじめ、その指導技術の高さを生かした交通安全教育を行うなど、交通事故防止、交通安全思想の普及・高揚に尽力した。