新型コロナウイルス/県内飲食業の需要喚起を 11月から「GoToEat」 県

▲ いわてGoToEatキャンペーン・食事券発行事業の利用イメージ(キャンペーンサイトより)

 県は、国の「GoToEatキャンペーン」に基づき、11月1日(日)から「岩手の食を応援!いわてGoToEatキャンペーン」として、プレミアム付食事券発行事業を行う。新型コロナウイルスの影響を受ける飲食業の需要喚起を図ろうとのキャンペーンで、同日から県内各地で食事券「いわて まんぷく イートチケット」の販売と加盟飲食店での利用を開始する。キャンペーン事務局では現在、食事券が利用できる飲食店の加盟申請を受け付けている。

 

プレミアム付食事券販売へ
利用対象店舗の加盟募集

 

 GoToEatキャンペーンは、感染症対策に取り組みながら頑張る飲食店や、食材を供給する農林漁業者を応援する取り組みで、農林水産省が実施。
 地域の飲食店で使えるプレミアム付食事券の発行事業と、キャンペーン期間中にオンライン飲食予約サイト経由で予約・来店をした利用者に対し、次回以降にキャンペーン参加飲食店で使えるポイントを付与する事業の二つがある。
 このうち、食事券発行事業は都道府県単位で国の委託を受けた事業者が実施。岩手では、いわて絆コンソーシアムが事務局を務め、飲食店の参加登録募集や事業に関する情報提供などを担う。
 プレミアム付食事券は、国が食事券の販売額のうち25%を負担。食事券は指定の販売場所から購入可能で、キャンペーンに登録した飲食店で精算時に利用できる。
 県内では、来月1日から1冊5000円(500円のチケット10枚つづり)の食事券を4000円で販売。販売場所は、各商工会、商業施設、道の駅などを見込む。
 全体で最大100万冊を用意し、1回当たり1人5冊まで購入可能。購入回数の制限は設けない。
 販売期間は来年1月31日(日)までだが、発行数が上限に達し次第終了する。購入した食事券は、同3月31日(水)まで利用できる。支払時に食事券の金額が飲食料を上回る場合の釣り銭は出ず、換金、転売、払い戻しは不可。
 県内でのキャンペーン実施に伴い、事務局では今月20日に参加飲食店の募集を開始。加盟できるのは、日本標準産業分類「76飲食店」に該当する飲食店のうち、「客への接待・遊興などを伴わないもの」で、食堂、レストラン、専門料理店、そば・うどん店、すし店、居酒屋、ビアホール、喫茶店、オーセンティックバーなどが対象となる。
 宅配ピザなどのデリバリー専門店、持ち帰り・テークアウト専門店、移動販売店舗、カラオケ等ほかのサービスの提供をメーンとする店舗などの「店内飲食がメーンではない店舗」は対象外。また、分類には該当するものの、風営法の接待飲食等営業、特定遊興飲食店営業に当たる客への接待・遊興などを伴う飲食店も含まない。
 登録申請は、いわてGoToEatキャンペーンのサイト(https://www.iwate-gotoeat.jp/)、加盟店申込書兼誓約書(各飲食事業者に郵送)のいずれかで受け付ける。申請の受付期間は、来年2月10日(水)まで。
 申請から認定までの期間は5〜10日程度。登録店舗には、店内掲示用の参加飲食店登録証、販促ツール(POP、ポスター)、感染予防ツール(ステッカー、ポスター)を送付する。食事券の精算は、毎月10日締め切りで行う。
 いわてキャンペーンのサイトでは、飲食事業者と一般利用者それぞれに対し、キャンペーンの仕組み、食事券の利用や飲食店登録の方法などを紹介。今後は、加盟飲食店や食事券販売場所の情報なども随時掲載していくという。
 事務局の問い合わせ先は、飲食店用が℡019・624・5050、一般利用者用が℡019・624・5020へ。