新型コロナウイルス/「すみチケ+」効果じわり プレミアム率100%の商品券

▲ 「すみチケ+」は9月の販売開始から1カ月で3割以上が使用されている

 住田町が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている町内事業者を支援しようと発行したプレミアム率100%の「使って応援住田チケット『すみチケ+(プラス)』」は、9月下旬の販売から約1カ月が経過した。店舗側の換金枚数は7万枚を超えており、換金率は33・86%となっている。一方、「すみチケ+」に先駆けて販売した第1弾の「すみチケ」の換金率は94・37%で、町や町商工会では「有効期限が今月31日までなので、忘れずに使っていただきたい」と呼びかけている。

 

1カ月で7万枚超換金

幅広い業種対象

 

 新型ウイルスの感染拡大に伴う外出自粛により、飲食店は全国的に売り上げが激しく落ち込んだ。こうした中、住田町では独自の経済対策として5月、第1弾のチケット「食べて応援住田チケット『すみチケ』」を5000セット販売し、完売。
 その後、町と町商工会が行った事業所アンケートにおいて、町内150事業所のうち、新型ウイルスの影響を受けている、または今後影響が出る可能性があるとの回答が9割を超えた。幅広い業種が何らかの影響を受けていることから、町では第2弾の「すみチケ+」の利用用途を「すみチケ」から大幅に拡大し、飲食だけでなく日用品や書籍、衣料品、理美容、土木、建設なども加えた。
 「すみチケ+」は500円券20枚で1セットとし、1万円分を5000円で販売。発行は8000セットとしていたが、申込数が発行数を上回ったことから、2621セットを追加した。
 「すみチケ+」の販売に際しては、加盟店舗を紹介するカタログも制作。各店舗のおすすめ商品やPRポイントが掲載されており、チケット購入者全員に配って幅広い店舗での利用を呼びかけている。
 チケットの販売、換金業務を受託している町商工会(千田明夫会長)によると、今月30日の振り込み分を合わせた換金枚数が計7万1927枚で換金率は33・86%。販売から1カ月で3割以上が使用されており、町内の事業者へ幅広く経済効果が行き渡り始めている。
 利用期間は来年2月28日(日)まで。今後、冬期間を迎えるに当たって、冬タイヤの購入などにも使用されてくることも予想され、使用率は大きく伸びていくとみられる。
 また、有効期間が残りわずかとなっている「すみチケ」の利用状況は、直近の換金日である今月26日までで、計3万7747枚(94・37%)が換金されている。
 町農政課や町商工会では「すみチケを使い忘れないようお願いしたい。すみチケ+の方も積極的に活用していただければ」と話している。