町産食材を笑顔で堪能 有住中で「とり肉の日給食会」(別写真あり)

▲ 生徒たちが、笑顔で鶏肉料理をほおばった

 住田町立有住中学校(岩角聖孝校長、生徒33人)で28日、「岩手とり肉の日給食会」が開かれた。鶏肉加工を展開する同町の住田フーズ㈱が全面的に協力し、生徒たちが地元が誇る鶏肉の味を堪能した。
 この給食会は、県チキン協同組合が定める同日の「岩手とり肉の日」に合わせ、同組合の協力支援を受けながら町学校給食センターが中心となって実施。組合に加盟している住田フーズが加工した鶏肉が使用された。
 この日は、町内各小中学校、高校合わせて約440食を「とり肉の日給食」として用意。各校では「鶏肉の黒酢ソース」や里芋のそぼろ煮などが机に並んだ。
 このうち、有住中学校で行われた給食会には、住田フーズ㈱生産部の菅野優樹係長、町学校給食センターの古山桂子栄養教諭が訪問し、2年生4人とともに会食。
 はじめに、岩角校長が若鶏(ブロイラー)生産は岩手が全国3位、住田町は県内8番目ということを紹介し、「鶏肉は岩手、住田が誇る食材。普段は何気なく食べているが、感謝しながらおいしく食べてほしい」とあいさつ。
 古山栄養教諭は、えとで酉(とり)が10番目に数えられるため「とり肉の日」を10月としていることや、鶏肉はタンパク質が豊富で、疲労回復に効果のある成分も含まれていることなどを伝えた。元気よく「いただきます」を響かせた生徒たちは、食欲をそそる黒酢の香りがあふれる鶏肉料理をほおばって笑顔を見せていた。
 給食後、菅野係長は同社では年間800万羽弱を生産していることに触れたうえ、「工場では約280人が働いていて、他にも生産者の方々、輸送業者、委託業者など多くの人が携わっている。その人たちへの感謝を忘れずに、これからも住田の鶏肉をたくさん食べてほしい」と呼びかけた。
 小松平啓仁(あきひと)君は「とてもおいしくいただけた。大勢の方が携わっていることに感謝したい」と話していた。