「焼き菓子」で社会貢献 寄付付き商品販売中 下有住のイマノ

▲ イマノで寄付付き商品の販売が始まった

 住田町下有住の菓子製造販売業「ケーキ&フーズ イマノ」(今野一昭代表)は1日から、赤い羽根共同募金への寄付付き商品を販売している。県共同募金会と住田町共同募金委員会による「あったかいわてプロジェクト~しあわせ運ぶお買い物~」の一環として実施。同店では焼き菓子3種のセットを520円(税込み)で販売しており、購入金額のうち20円が募金となる。

 

売り上げ一部が募金に

 

 地域福祉活動を財政面から支えている赤い羽根共同募金は近年、多様な形で募金活動が展開されており、地域福祉に関心のある企業・団体との共同による寄付プログラムが活発に行われている。
 全国の共同募金会では、赤い羽根共同募金「募金百貨店プロジェクト」事業を展開。同プロジェクトは、参加企業とともに募金付き商品を企画、販売することで、企業側の地域貢献活動となるだけでなく、消費者にとっても日常の消費活動が地域支援につながる。
 本県では「あったかいわてプロジェクト」の名称で事業が進められており、寄付金は民間団体の地域課題解決の財源となり、福祉活動事業や災害見舞金、災害支援事業に活用される。このうち、住田町内ではイマノが初の協力店舗となった。
 同店では道の駅などにも商品を卸しているが、新型コロナウイルスの影響によって売り上げが落ち込んだという。
 同店の営業担当・大山敏一さん(57)は、このほど盛岡市のJR盛岡駅で行われた「住田町フェア」に商品を出品するなど販促活動を進めてきた。
 こうした中で、店としても拡販を含め、社会的に厳しい情勢にある中で「微力だが少しでも役に立てれば」との思いから寄付付き商品の販売に協力。今月1日から開始し、すでに購入者も出始めているといい、大山さんは「新型ウイルスで厳しい社会情勢の中、こうした形で協力することで店のPRにもなるし、売り上げの一部が寄付されることで社会に貢献できれば」と話す。
 寄付付き商品販売の企画は12月31日(木)までだが、継続も可能となっており、大山さんは「長く続けていければ。寄付金は、町の子どもたちの支援に充ててほしい」と願う。
 町共同募金委員会では、これをきっかけとして事業の広がりへ期待を寄せており「多くの店舗にご協力いただければ」と呼びかけている。
 プロジェクトに関する問い合わせは同委員会事務局の町社会福祉協議会(℡46・2300)まで。