心こもった弁当配布 うみねこキッズ食堂 有志の厚意で親子らに(別写真あり)

▲ 市内外からの厚意に感謝しながら、事前に予約していた親子らに弁当などを配布

 大船渡市の子ども食堂実行委員会(山下タエ子委員長)は6日、立根町の県立福祉の里センターで「うみねこキッズ食堂お弁当配布&お茶会」を実施した。市内外の有志が会場運営や食材提供などで協力。実行委員たちは、厚意に感謝しながら、事前に予約していた親子らに弁当などを手渡した。
 子ども食堂は、地域住民や自治体などが運営主体となり、無料または安価で食事を振る舞うなどする場。同市では未開設のため、昨年11月に市民有志が同実行委を立ち上げ、「うみねこキッズ食堂」としての本格スタートに向け活動を展開している。
 新型コロナウイルスの影響で、現在は食事を伴う活動を自粛。今回の取り組みは、感染拡大防止のため、集合しての食事提供ではなく弁当を配布しようと企画した。
 活動開始前、山下委員長が「皆さまの温かいお心やご支援があり、今日の日を迎えられた。こうした輪がどんどん広がり、みんなが大船渡で楽しく過ごせる手伝いができれば」とあいさつ。多くの食材が善意で寄せられたことや、市内外の有志がボランティアとして携わっていることなどに触れ、改めて感謝の気持ちを共有した。
 この日用意したのは、おにぎり2個と揚げ物各種、ポテトサラダが入ったボリューム満点の「おにぎり弁当」。このうち、揚げ物の「あぶり焼きチキン」で使用した鶏肉は、大船渡五葉ライオンズクラブが㈱アマタケから提供を受けて用意したものだという。
 弁当配布の準備が完了するまでの間、来場した親子は同センターの体育館でのびのびと遊びを楽しんだ。また、表千家大船渡清和会の太田勝子会長が協力し、2階の和室で茶会を開催。ゆったりとしたお茶の時間を満喫する保護者の姿も見られた。
 弁当には、ジュースやミカンが添えられたほか、世帯ごとに野菜の詰め合わせと米、子どもたちにはお菓子の詰め合わせも配布。盛りだくさんの内容に驚く来場者に対し、「たくさんの協力をいただいたんですよ」などと説明しながら手渡していた。
 協力団体・個人次の通り(カッコ内は協力内容)。
 ▽大船渡五葉ライオンズクラブ(アマタケのチキン、お菓子など)▽㈲大國物流(ジュース、ミカン)▽小網組合(協力金)▽願いのハーモニー・吉田テル子代表(協力金)▽㈱國洋(揚げ物)▽表千家大船渡清和会・太田勝子会長(茶会)▽藤田文子氏(ノリ、乾麺など)▽村上令子氏(米)▽木村政昭氏(米、カボチャなど)▽佐藤道太氏(野菜)