新型コロナウイルス/プレミアム商品券使って 陸前高田商工会が12日から販売開始 経済活性化へ利用PR
令和2年12月10日付 7面

陸前高田市の陸前高田商工会(伊東孝会長)は12日(土)から、新型コロナウイルス感染症の経済対策として、プレミアム商品券の販売を始める。プレミアム率は過去最大の50%で、1セット7500円分を5000円で販売する。市内消費の下支えを図り、コロナ禍で大打撃を受けた市内事業者を支援しようと、多くの利用を呼びかけている。
過去最大の上乗せ5割
プレミアム商品券は、市からの委託を受けて発行する。平成30年度以来2年ぶりの発行で、プレミアム率を前回より40ポイント上げ、地域経済の活性化を図る。
1セット当たり500円券15枚入り。販売数は6000セット、発行総額は4500万円。国がコロナ対策のために自治体に配る地方創生臨時交付金を充てる。
加盟店舗は今月4日時点で食料品、飲食、土産、雑貨店など169店舗。小規模事業者に支援が行き届くよう、市内個人事業者や市内に本社を置く法人に対象を絞っている。ただし、コンビニエンスストアは利用でき、昨年9月にオープンした道の駅「高田松原」、近くオープンする気仙町の商業施設「陸前高田発酵パークCAMOCY(カモシー)」でも取り扱う。
購入は1回につき5セットまでで、有効期限は12日から来年2月28日まで。販売は12、13日午前10時〜午後3時に高田町のキャピタルホテル1000で行い、14日以降は平日午前10時〜午後4時に同町の陸前高田商工会で販売する。
また、15日から道の駅「高田松原」や広田湾漁協の3支所、川の駅よこたで、18〜20日は矢作町の下矢作地区コミセンでも販売する。いずれの会場も売り切れ次第販売終了となる。
加盟店による換金手続きは、商品券を持参のうえ陸前高田商工会で行う。換金申請期間は来年3月10日まで。
市は5月、市内700事業者を対象に新型ウイルス感染拡大に伴う影響調査を実施。前年と比べた売り上げは宿泊業で平均60・6%減、飲食業で同55・1%減などと、ほぼすべての業種で前年を下回り、市は支援金給付など独自策に取り組んでいる。
市商政課商工係の小澤巧主任は「コロナ禍の影響を受けて困っている市内事業者の経営改善の一助としたい。取扱店舗を随時募っており、商品券は多くの人に積極的に利用してほしい」と期待する。
同商工会は随時、加盟店舗を募っている。問い合わせは、同商工会(℡55・3300)へ。
出張販売場所は次の通り(各販売は売り切れ次第終了)。
▽12、13日=キャピタルホテル1000(10時〜15時)
▽15日から=道の駅高田松原(9時〜17時)、川の駅よこた(10時〜16時)、広田湾漁協広田支所、同米崎・小友支所、同気仙支所(9時〜16時)
▽18〜20日=下矢作地区コミセン(10時〜15時)