里にも雪 冬型の気圧配置強まり寒さ本格化 気仙

▲ うっすらと雪化粧した陸前高田市小友町の千町田周辺。アップルロードを行く通勤の車もゆっくりと走行

 14日の気仙地方は、冬型の気圧配置が強まった影響で厳しい冷え込みに見舞われた。朝には大船渡、陸前高田両市の平野部でも積雪が見られ、県内では温暖な気仙もいよいよ本格的な冬を迎えた。

 

 盛岡地方気象台の観測によると、同日の朝方の最低気温は、大船渡市で氷点下1・1度(平年比1・0度低め)、陸前高田市で同1・5度(平年値データなし)、住田町で同2・4度(平年比0・4度低め)と冷え込んだ。
 この寒さの中、まとまった降雪があり、大船渡、陸前高田両市の平野部でも、この冬初めてとなる雪景色が広がった。気象台によると、大船渡では午前4時時点で3㌢の積雪だった。
 陸前高田市小友町の平野部に位置する田園地帯「千町田」も、うっすらと雪化粧。朝の通勤時間帯、近くを通る主要地方道・大船渡広田陸前高田線は路面が一部凍結し、車をゆっくりと走らせるドライバーの姿が目立つなど、冬本番を思わせる光景が広がった。
 日中は日が差し、平野部の積雪は午前中のうちにおおむね溶けた。最高気温は大船渡で2・2度(平年比5・2度低め)、陸前高田で1・6度(平年値データなし)、住田で0・6度(平年比5・7度低め)にとどまった。
 仙台管区気象台発表の15日から21日までの東北地方週間天気予報によると、16日にかけて強い冬型の気圧配置が続くため、気温は最低、最高とも平年より低くなりそうだ。