コロナ禍も「元気」発信へ 歳末・新春セール始まる 新生おおふなと商店会 目玉の抽選企画は応募式に
令和2年12月29日付 7面
大船渡市の新生おおふなと商店会(伊東修代表)による「歳末・新春セール」は来年1月10日(日)まで、市内66店舗で実施している。今回は新型コロナウイルス感染防止のため「3密」を回避しようと、目玉企画の「新春大抽選」は応募式に変更。東日本大震災から10年を迎える中、被災を乗り越えた各個店が手を取り合って「元気にやっています」とアピールする狙いもある。
年末年始に合わせた新生・おおふなと商店会のセールは、本年度4回目を数える。今回は、大船渡駅周辺地区のキャッセン大船渡エリア(津波復興拠点整備事業区域)で営業する5店舗、キャッセン・モール&パティオ15店舗、キャッセン・フードヴィレッジ4店舗、おおふなと夢商店街18店舗、市内の24店舗が参加している。
例年人気を集める目玉企画の「新春大抽選」は今回、会場でくじを引く形はとらず、応募式で行う。来月10日までの期間中に、セール参加店で3000円の買い物・サービスごとに抽選券を1枚発行。500円ごとに発行するシールを6枚集めても応募できる。
抽選券か、シールを貼った専用台紙に必要事項を記入。参加各店に設置している応募箱に投函するか、郵送する。応募の締め切りは15日(金)。商店会内で抽選を行う。
今回も「特等」(1人)は現金10万円。「1等」(3人)はニンテンドースイッチで、2〜4等は大船渡の地場産品、5等は500円分の参加店共通商品券となっている。
参加店舗によっては2〜4日に初売り企画を実施。じゃんけんで勝つと抽選シールを3倍もらえる企画や、福袋販売、冬物セールなど、工夫を凝らした集客でにぎわいを目指す。
今年は新型ウイルスの影響で、各商店街の飲食店や物販店は苦境に立たされた。感染拡大の不安がよぎる中での初売りイベントではあるが、おおふなと商店会では、東日本大震災から10年を迎える来年に向けた活気創出の狙いも込めて開催する。
震災前は大船渡町内の商店街で営業し、被災後に町外で再建した店舗の参加も目立つ。商店会側には、店舗や売り出し企画を発信することで、被災を乗り越えて奮闘している姿をアピールしたい思いもある。
伊東代表は「年に1度でも一緒に企画を行って『うちも元気にやっています』と伝えることが大事ではないか。感染防止を徹底しながら、にぎわいをつくっていきたい」と話す。
セールや抽選への問い合わせは、㈱キャッセン大船渡(℡22・7910)か、おおふなと夢商店街(℡47・3009)へ。