海中熟成酒 取り組み知って ぶらり気仙がフェア 飲み比べやウェブツアー

▲ フェアをPRするポスターを手にする川上さん

 陸前高田市の合同会社ぶらり気仙(鍛治川直広代表)は2月14日(日)まで、広田湾海中熟成フェアを行っている。広田湾内に沈め、熟成させた酒と通常酒の飲み比べ体験や海中熟成させたい酒を預かる持ち込み体験など多彩なサービスをすべて無料で利用できる。同月6、7日には海中熟成酒造りをリモートで体験するウェブツアーも開催し、取り組みの認知度を高めていく。

 

2月14日まで参加無料で


 海中は安定した温度や潮の流れなどが酒の熟成を促すとされ、同社などは参加者自ら海中に酒を沈める体験型ツアーを展開。今回のフェアは、観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の採択を受けて実施している。
 無料で提供しているサービスは▽陸上体験▽持ち込み体験▽飲み比べ体験▽ウェブツアー──の四つ。
 「陸上体験」は、酒瓶を蝋(ろう)で封をする作業や熟成酒が出来上がるまでの工程を記録する「マイカルテ」作成を体験できる。要予約。参加者には後日、10カ月程度海中に沈めた熟成酒を発送する。
 「持ち込み体験」は、お好みの酒を海中熟成できるサービス。高田町の酒と和雑貨の店「いわ井」で受け付け、同店で購入した商品でも対応する。
 「飲み比べ体験」は市内飲食店、宿泊施設計10カ所で、海中熟成酒と通常の酒(ともに60~90㍉㍑入り)を味わえる。提供数に限りがあり、いずれも営業時間内に利用できる。
 「ウェブツアー」はコロナ禍でも安全・安心に参加できる新たな試みで、2月6、7の両日、計4回開催する。熟成酒の工程の一部をオンラインで体験し、取り組みに関する説明を受ける。参加者には熟成酒の試飲セットも届く。
 ツアーは事前申し込みが必要で、2月3日(水)まで受け付ける。当日の時間は、両日ともに午後2時からと同4時から。
 ぶらり気仙スタッフの川上桂佑さん(28)は「まだ認知度が低い取り組み。すべて無料のこの機会に特に地元の人たちに知ってもらいたい」と期待する。
 問い合わせは、同社(℡47・5386)へ。
 飲み比べ体験対応店舗・施設は次の通り。
 ▽飲み比べ体験=しば多、わいわい、膳、鶴亀鮨、東京屋、沼田屋、ホテル三陽、箱根山テラス、キャピタルホテル1000、玉乃湯