東北の魅力国内外に発信 4月から観光キャンペーン 震災10年で

▲ 4月から始まる大型観光キャンペーン「東北DC」のロゴマーク

 東北6県の自治体や観光関係者、JR6社などが一体となって行う大型の観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン(東北DC)」は、4月1日(木)から東北6県で開催される。東日本大震災から10年の節目に、復興に向けて歩む姿も見てもらいながら、東北の魅力を国内外に発信。東北観光のブランド化を推進する。気仙在住者も特設サイト上で「おもてなし宣言」をして誰でもサポーター登録できる。9月30日(木)まで。

 

誰でもサポーターに

 

 キャッチコピーは「巡るたび、出会う旅。東北」。「巡るたび」は6県をさまざまなテーマ、ルートで周遊してほしいとの思いを表し、「出会う旅」は複数県の観光資源をテーマで連携させ、単県ではアピールできない新しい魅力を創出することで自然、歴史、食などの出会いや発見にあふれた東北を表現した。
 ロゴマークは東北6県の「六」をモチーフに、旅する人間の姿をアイコン化し、背景の日の丸と共に躍動的な東北の旅を表した。
 特設サイト(https://www.tohokukanko.jp/dc/)では「テーマで巡る東北」と題して、東北の花、歴史文化、絶景、食、温泉、復興への歩みの六つの旅のテーマを提案。6県の魅力の数々を紹介するプロモーション動画を配信している。
 東北の観光スポット1043件、イベント78件、モデルコース12件(いずれも10日時点)を紹介。エリアガイドやグルメスポットも多数掲載し、カテゴリやエリア、時間、好みなどを選択してAI(人工知能)にモデルコースを作成してもらえる機能もある。気仙では、大船渡市の碁石海岸や陸前高田市の奇跡の一本松などが紹介されている。
 行き先と条件を設定して宿泊施設や、航空券、新幹線、高速バスなどの交通手段も同サイトから一括して予約できる。
 お笑いコンビ「サンドウィッチマン」がスペシャルサポーターに就任。キャンペーンを一緒に盛り上げる「TOHOKUサポーター」を募集している。
 サポーターは2種類で、「Welcome to TOHOKU隊」は東北6県在住者対象。キャンペーン期間中に来訪者に対して、東北の魅力と感謝の気持ちを伝え、再訪してもらえるよう自分ができるおもてなしを宣言、実践する。登録者には、オリジナル缶バッジと認定証が送られる。同日時点で大船渡市の大船渡温泉などの企業・団体と、個人合わせて1269件、3万3840人が登録している。
 東北6県以外の地域在住者対象の「TOHOKU Fan」はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログで東北の魅力を発信したり、実際に東北を旅して家族や友人に伝えるなど、域外からキャンペーンを応援する。登録すると認定証が送られる。同日時点で792件の登録がある。
 気仙在住者も特設サイトの申し込みフォームに必要事項を記入し、「おもてなし宣言」をして無料でサポーター登録できる。
 問い合わせは東北DC推進協議会事務局(東北観光推進機構内、メールdc@tohokutourism.jp)へ。