地域素材を有効活用 五葉地域づくり委員会 サツマイモでジャム製造

▲ サツマイモを使って製造したジャム

 住田町五葉地区の地域協働組織・五葉地域づくり委員会(藤井洋治会長)は、地区内の遊休農地で栽培したサツマイモを使ってジャムを製造した。バレンタインデーの14日、地区内約120戸に配布。今後は住民の声を参考にしながら磨き上げを図り、商品化も視野に入れている。
 同委員会は、町が進める「小さな拠点づくり」の一環で、平成29年度から活動を本格化。地区内で増えつつある遊休農地の活用を進めようと、昨年は県道上有住日頃市線沿いのかつて田んぼだった農地約10㌃にサツマイモの苗植えを企画。住民たちが計4本の畝に「紅あずま」と「シルクスイート」の2品種を植えた。
 同10月には収穫会も開催。昨年は生育もよく豊作となり、収穫したサツマイモを各戸に配布した。
 今回は、収穫したサツマイモのうち「紅あずま」を使って保存のきくジャム作りを計画し、遠野市の農事組合法人に製造を委託。試作を重ね、約40㌔の原料から内容量140㌘のジャムを作って各戸に2瓶ずつ届けた。
 完成したジャムは、サツマイモの甘みだけでなく、レモンの酸味も加えることでさわやかな風味も感じることができるという。
 住民からも高評価を得ているといい、今後、産直やイベント等で販売するための商品化も検討していく。
 藤井会長は「ジャムは好評で、委託で製造可能ということも分かった。今後は梅の木を植え、梅の加工品も考えていきたい」と、遊休農地のさらなる活用に意欲をみせている。