きょうから順次郵送 町の独自 の経済対策 第4弾の「すみチケ未来」

▲ 「すみチケ未来」が26日から順次、購入者に届く

 住田町が、新型コロナウイルス感染症にかかる独自経済対策第4弾として発行した「予約で応援住田チケット『すみチケ未来』」が、26日から順次、チケット購入者に郵送される。すみチケ未来は新型ウイルス収束後を見据えた先払い型の食事券。チケットの活用により、年末年始の売り上げ減少などで苦境にあえぐ町内飲食店の支援と地域経済活性化を図る。
 町は昨年、全国的な新型ウイルスの感染拡大を受けて、独自経済対策第1弾としてプレミアム率100%の「食べて応援住田チケット『すみチケ』」を、第2弾として対象業種を拡大したプレミアム率100%の「使って応援住田チケット『すみチケ+』」を発行。
 さらに、第3弾の経済対策として感染予防対策、新たな取り組みを実施している事業者に協力金を交付する「プラスアップ事業協力金」を設けるなど事業者支援に取り組んできた。
 町が町内の飲食店に対して行った聞き取りによると、本来ならば飲食店のかき入れ時となる昨年から今年にかけての年末年始は、新型ウイルスの影響でほとんど予約がなく、売り上げが前年対比で7〜8割減少したという。
 今後、飲食店への客足がさらに遠のくことも懸念されることから、町は感染収束後の飲食店利用を見据えた食事券「すみチケ未来」を発行。1月中に販売を行い、2500セットが完売した。
 すみチケ未来は、今後利用したい飲食店を選択(1セットにつき1店舗指定可能)して購入するもの。各店舗には申し込みのあったセット数×5000円が先払いされており、購入者は今年12月31日(金)までの期間で申込時に指定していた店舗で食事券を利用することができる。これにより、飲食店に対する支援を迅速化させ、店舗経営を下支えする。
 事業を受託している町商工会によると、すみチケ未来は町内20店舗に予約が入っており、22日には商工会職員によるチケットの封入作業が行われた。
 町商工会では「テークアウトに対応している店舗もあるので、積極的にチケットを活用していただければ」と呼びかけている。