ゆめちゃんハウス建設へ エイド・タカタが市中心部に CF開設し寄付呼びかけ

▲ 活動拠点が整えばゆめちゃんと会える機会が増える(写真は今年1月のゆめちゃんホームパーティー)

 陸前高田市のPRキャラクター「たかたのゆめちゃん」の活動を運営するNPO法人・Aid TAKATA(エイド・タカタ、岩渕貞夫理事長)は、市中心部でゆめちゃんと触れ合える交流施設「ゆめちゃんハウス(仮称)」の建設を目指している。オープンは来年春を計画し、寄付を募るクラウドファンディング(CF)を開設した。交流スペースはカフェを兼ね、同市と交流を続けるサッカーJ1・川崎フロンターレの公式グッズ販売も予定する。

 

来春オープン目指す


 施設は木造平屋で広さは約80平方㍍で、現在、建設地を検討している。現段階で交流用のゆめちゃんルームのほか、調理場、事務所を配し、来年2月ごろの着工を目指す。
 開設日は週末や祝日を中心とし、利用状況を勘案しながら運営のあり方を検討していく。ゆめちゃんルームでは、地元のカフェ考案のゆめちゃんオリジナルコーヒーなどを提供する。
 また、これまで出張形式で開催してきたゆめちゃんの子ども向け防災教室を開催する。全国のゆるキャラを招き、SNSで同市をPRする取り組みにも力を入れ、川崎Fの情報発信、グッズ販売も行うこととしている。
 CFは東日本大震災発生から10年となった今月11日に開設。目標金額は1000万円で、26日時点で59人から53万9000円が寄せられている。
 寄付額に応じ、ゆめちゃんドリップコーヒーセットやオリジナルマグカップ、椿茶、ゆめちゃんとのお散歩などの返礼品を用意している。川崎Fファン向けの返礼品もあり、今後人気ゆるキャラとのコラボグッズなど充実させていく。
 ゆめちゃんは震災翌年の平成24年1月、陸前高田の子どもたちに夢や幸せを届けようと誕生した妖精のキャラクター。最後となったゆるキャラGPは昨年10月、滝沢市で開かれ、ゆめちゃんは総得票数28万17票を獲得し、東北のキャラとしては初めての優勝を飾った。
 エイド・タカタの活動拠点は一時、陸前高田市内にあったが、現在は東京に設置。これまで全国各地を飛び回ってきたゆめちゃんに「会いに行ける」場を設け、同市の観光振興、交流人口拡大にもつなげていきたい考えだ。
 CFは、ゆめちゃんの公式ホームページから申し込み可能。URLは、https://yume-chara.com/。
 市観光交流課の村上聡課長補佐は「ゆめちゃんハウスが市の情報発信や交流の場となり、多くの人が陸前高田に足を運ぶきっかけになれば」と期待を寄せる。
 問い合わせは、エイド・タカタ事務局(℡03・5319・2124)へ。