新入生 恒例の和服姿で 綾里小学校 全国のトップ切り入学式(別写真あり)

▲ これからの学校生活に期待を膨らませ、笑みを浮かべる新入生ら

 新年度初日となった1日、大船渡市三陸町の綾里小(熊谷賢校長、児童84人)で、全国のトップを切って入学式が行われた。1日の入学式は明治時代から踏襲され、本年度の新入生12人(男子7人、女子5人)全員が同校で恒例となっている和服姿で式に臨み、これから始まる学校生活に期待を膨らませた。
 5、6年生の児童や保護者を含め、約90人が出席。華やかなはかま姿の新入生たちは笑顔を見せながら式に臨み、名前を呼ばれると、元気よく返事した。
 熊谷校長は「きょうから1年生になる皆さんに頑張ってほしいことを三つお話しします。元気よくあいさつできるようになってください。先生や友達のお話をよく聞いて、しっかり勉強してください。自分の命を大切にしてください。三つの約束をしっかり守り、毎日楽しく過ごしましょう」と式辞を述べた。
 小松伸也教育長の告辞、戸田公明市長と米沢宏治PTA会長の祝辞に続き、児童会長の佐々木莉沙さん(6年)が歓迎の言葉で「綾里小学校は、全校のみんながとても仲が良い学校です。分からないことはお兄さん、お姉さんたちが丁寧に教えてくれます。皆さんが早く小学校に慣れるようにみんなでお手伝いしていきますから、安心して学校に来てくださいね」と優しく呼びかけた。
 5、6年生は校歌を歌い、紹介した。
 新入生の山下智之君は「家で教わり、足し算、引き算を練習してきたので算数を頑張り、友達とはサッカーをして遊びたい。運動会が楽しみ」と満面の笑みを浮かべた。
 明治6年創立の同校は、明治時代からほとんど4月1日に入学式を挙行してきた。昭和40年代からはかま姿で式に臨む女子児童が増え始め、平成7年度には女子全員、同22年度からは男女共に全員が和装で出席している。学校から服装の指定や強制はしていない。
 気仙3市町では、6日(火)~9日(金)にかけて小中学校の入学式が行われる。