新たな仲間と成長誓う 大船渡、住田両高校で入学式 新入生たちが決意新たに(別写真あり)
令和3年4月9日付 7面

気仙地区の県立4高校のトップを切って、大船渡市の大船渡高校(吉田祥校長)と住田町の住田高校(小山秀司校長)で8日、令和3年度入学式が行われた。りりしい表情で式に臨んだ新入生たちが、これから始まる高校生活への期待を胸に、日々の努力とさらなる成長を誓った。
ウイルス対策で規模縮小
このうち、昭和24年の創立から73年目となる大船渡高校では本年度、全日制に151人、定時制に2人の計153人が入学。
式は、新型コロナウイルスの感染防止に伴い規模を縮小。在校生は出席せず、新入生と保護者、教職員、来賓らが式に臨んだ。
出席者からの拍手に迎えられ、新入生たちが緊張の面持ちで入場。担任教諭から一人一人の名前が読み上げられると、「はい」と返事をし、入学許可を受けた。
吉田校長は「新入生のみなさんは、自らの意思で大船渡高校で学ぶことを決めた。学ぶことができる喜びと感謝の気持ちを持ちながら、今抱いている夢と希望を決して忘れることなく、これから始まる高校生活を充実したものにしてほしい」と式辞。
来賓祝辞では、戸田公明市長が「自分の目標に向かいながらさまざまなことに挑戦し、皆さんが持つ能力や才能を大きく開花されるよう、大いに期待している」、同校PTAの濱守秀和会長が「コロナ禍という大変な時期に入学され、いろいろな制約がある中においても、環境に順応してポジティブに生活を送り、同じ郷土、学びやで育った一生涯の友人をたくさんつくってほしい」とそれぞれメッセージを寄せた。
このあと、新入生を代表して小西崇史君が「今、私たちは憧れの大船渡高校に入学できた喜びとこれから始まる高校生活への期待で胸がいっぱい。中学校生活最後の1年間は、新型ウイルスの影響でさまざまな制限を受け、やりきれない思いもあったが、そんな時に寄り添ってくれたのは友達だった。これからの3年間で互いに信頼し合い、励まし合える仲間をつくっていきたい」と誓いの言葉を述べた。
最後に、教職員と校歌の紹介が行われた。新入生たちは、校歌の「努めはげまん 大船渡高校われら」の歌詞に、高校生として自覚を持った行動をしていく決意を新たにした様子だった。
大船渡東、高田両高校の入学式は9日に行われる。