たかたのゆめ「おいしい」 小中学生に提供 学校給食で年間使用(別写真あり)

▲ 「モチモチしていておいしい」。たかたのゆめのご飯が提供され、笑顔の児童

 陸前高田市内の小中学校で9日、同市の地域ブランド米「たかたのゆめ」を使った学校給食の提供が始まった。これまでは月に1回のペースで提供されてきたが、市は本年度から地産地消、認知度向上を目的に米飯給食を全量たかたのゆめに切り替える。児童・生徒が笑顔で地元のお米を味わった。
 小学校8校で同日、本年度の学校給食がスタート。米崎小学校(大森亘校長、児童153人)では、午前中に下校した1年生を除く2〜6年生127人が待ちに待った給食を堪能した。
 ほかほかの白いご飯に児童たちはニッコリ。新沼莉奈さん(6年)は「お米が甘くてモチモチしていてとてもおいしい。陸前高田にこんなおいしいお米があってうれしい」と箸を進めた。
 大森校長は「米崎地区はカキ養殖や米崎りんごなど第一次産業が盛んな地域。たかたのゆめを給食で普段から味わえるのは地元の食を学ぶ機会にもつながる」と話した。
 市給食センターによると、本年度の学校給食は中学校2校で8日に始まり、パンが主食の献立が組まれた。9日は小学校8校を含む全10校でたかたのゆめ約1130人分、約100㌔が提供された。年間を通じた提供量は10〜13㌧を見込む。
 たかたのゆめは、静岡県磐田市にある日本たばこ産業(JT)植物イノベーションセンターに保存されていた種もみ「いわた13号」から誕生。平成25年から生産が始まった。
 年間収量は26年以降、28年(197㌧)を除いて200㌧台で推移し、令和2年産は過去最多の280㌧となった。市は地産地消を推進するとともに、オンライン販売を強化し、販売促進を図る。