校史とともに 希望の門出 東朋中で初の入学式 赤崎、綾里が新設統合(別写真あり)
令和3年4月10日付 7面
赤崎中と綾里中が統合し、本年度開校した大船渡市立東朋中学校(村上亮校長、生徒111人)で9日、開校後初めてとなる入学式が挙行された。新設校の記念すべき最初の入学生となった生徒たちが、これから始まる中学校生活への期待に胸を膨らませながら、仲間たちと力を合わせて東朋中の伝統文化を築いていく決意を新たにした。
新入生41人が成長誓う
開校後初めての入学生は男子20人、女子21人の計41人。式には、新入生、在校生、保護者、教職員、来賓らが出席した。
真新しい制服に身を包んだ新入生たちは、出席者からの盛大な拍手とともに入場。担任教諭に名前を呼ばれると、「はい」と大きな声で返事をした。
村上校長は「みなさんの中学生としての成長は、東朋中の成長そのもの。中学校生活の中で心配なこともあると思うが、先輩たちを手本とし、新しい一歩を踏み出して。そして、先生や仲間、先輩たちなど、〝人と人とのつながり〟を大切にしながら生活を送ってほしい」と式辞。
小松伸也教育長による告辞と同校PTAによる祝辞、来賓、祝電紹介のあと、PTAからの入学祝い品を新入生の三田地莉子さんが受け取った。
続いて、在校生代表の佐藤凜さん(3年)が「中学校での3年間はあっという間に過ぎてしまうかけがえのないもの。たくさんのことに挑戦し、自分を信じて一歩一歩進んでいって。そして、一人一人が東朋中の生徒であることに誇りを持ち、ともに新しい歴史を刻んでいこう」と歓迎した。
これに対し、新入生を代表して山口美和さんと柳瀬円実さんが誓いの言葉。
2人は授業や部活動、学校行事に全力で臨み、仲間とともに成長していく決意を示しながら、「どんなに苦しいときも、どんなにつらいときも、困難に負けず自分の可能性を信じて頑張ることを約束する」と心を合わせた。
新入生の磯谷瞬君(赤崎小卒)と熊谷みなみさん(綾里小卒)は、「中学生になった喜びとこれから始まる中学校生活への不安が入り交じる。部活動では、野球部に入って試合に出場できるように頑張りたい」「小学校より勉強が難しくなるので、さまざまな教科の授業を通じて、自分で考える能力を身につけたい」とそれぞれ意気込んでいた。
同校は本年度、1、3年生各2クラス、2年生1クラスに支援学級2クラスを加えた7クラス体制で活動。閉校した赤崎、綾里両中から引き継いだ防災・復興教育やキャリア教育など、特色ある学習を展開していく。