屋外運動施設 5月に供用開始 県立野外活動センター きょうから予約受け付け(別写真あり)

▲ 5月1日から県立野外活動センターの運動広場(右奥)とテニスコートの供用を開始へ

来月14日には内覧会も

 

 陸前高田市広田町の県立野外活動センター・ひろたハマラインパーク(小岩孝朗所長)は、7月の本格オープンに先立ち、5月1日(土)に屋外運動施設の供用を開始する。利用可能となるのは、400㍍トラックの運動広場とテニスコートで、今月23日から予約を受け付ける。5月14日(金)には一般向けの内覧会も予定しており、同センターでは「地域の理解も得ながら、広く親しまれる施設にしていきたい」としている。

 同センターは、平成23年の東日本大震災で被災した旧県立高田松原野外活動センター(気仙町)の災害復旧事業として、広田町字大久保地内に移転新築されたもの。震災前に高田高校広田校舎や広田中学校、広田保育園などがあった場所に整備された。
 全体の敷地面積は9万6315・5平方㍍。宿泊研修などに対応した管理・宿泊棟をはじめ、体育館、キャンプ場、運動広場、テニスコート、遊具広場が建設され、令和2年度末までに完成した。
 今月からは、小岩所長をはじめとする職員17人が勤務し、宿泊受け入れなど7月のフルオープンに向けた準備を進めている。センターでは、旧田谷浜海水浴場の防潮堤付近に位置する遊具広場が今月1日に供用を開始し、親子連れなどが利用している。
 5月から一般利用が可能となる施設のうち、運動広場は直線9コース・トラック8コースの設定が可能で、走り幅跳び用の砂場、投てき場なども設けられ、各種陸上競技に対応。また、ラグビー兼用のサッカーフィールド(105㍍×68㍍)1面、軟式野球場2面としても利用できる広さを有する。トイレと20台分の駐車場も整備された。
 テニスコートは砂詰め人工芝で8面あり、硬式、軟式のいずれにも対応。夜間照明10基、トイレ、30台分の駐車場もある。
 施設利用は有料となり、事前の予約が必要。利用時間は午前9時~午後5時で、5月は2日を除く日曜日と祝日、6月は毎週月曜日が休所日となる。遊具広場は無料で使用できるが、利用時間は屋外運動施設と同じになる。
 1時間当たり使用料は、運動広場の一般が全面1240円(半面630円)、高校生・学生・勤労青少年(学生を除く25歳未満)は全面930円(半面470円)、小・中学生は全面620円(半面320円)。テニスコート1面は、一般650円、高校生・学生・勤労青少年490円、小・中学生330円。幼児は無料。
 陸上競技、軟式野球、ソフトボール、ラグビーフットボール、サッカー、グラウンドゴルフ、テニス、ソフトテニスは、用具類一式を有料(1時間単位)で貸し出す。野球のベース、サッカーゴールなども用具類の中に含まれる。
 予約は希望時間が空いていれば当日でも可能だが、センターではできるだけ早めの申し込みを呼びかける。利用時には、使用前後のグラウンド、コート整備も行うこと。
 5月14日の内覧会は、午前9時30分からと午後1時30分からの2回開催。センター職員が各施設を案内し、活動プログラムなどを紹介する。
 各回定員は50人で先着順となり、参加は無料。申し込みの締め切りは同12日(水)。人数に余裕がある場合は、当日参加も受け付ける。
 小岩所長は「7月の全面オープンに向け、少しずつ間口を広げながら、地域の方々の理解を得て親しまれる施設づくりに努めたい」と話している。
 屋外運動施設の予約や内覧会の申し込み、問い合わせは同センター(℡22・9800)へ。