響く〝再開〟のリズム 感染対策講じてDJイベント「空想野音会」
令和3年4月24日付 3面

「空想」をテーマに、アニメや特撮など多彩なコンテンツを盛り込んだイベント「気仙空想文化祭」のプレイベント「空想野音会〜再開の音〜」(気仙空想文化祭実行委員会主催)は22日夜、大船渡市大船渡町のライブハウス・KESEN ROCK FREAKSで開かれた。アニメ愛好者たちがDJを務め、アニメソングや特撮ソングなどを響かせた。
同文化祭は、普段は憩いや買い物などをする日常空間を幻想的・空想的な空間として活用し、地域住民には非日常感を、来訪者には気仙の魅力や人々が楽しむ姿を感じてもらい、各種交流の場にしようと一昨年に初めて企画。大船渡町のキャッセン大船渡エリアを会場にアニメや特撮ソングのライブ、コスプレ、各種ワークショップなどを展開し、中心市街地で〝異空間〟を演出しながら、復興が進む気仙と、地域の魅力を広く発信した。
昨年は実行委員会を一新して体制を強化しようとイベントは開催せず、準備期間に当ててきた。
現在、新型コロナウイルスの感染が拡大しており、いまだ収束の兆しが見えないために、空想文化祭本番の開催は厳しい状況となっているが、実行委では各種プレイベントを重ねながら、再開に備えている。
体制一新後初のイベントとなった空想野音会には、気仙地区などから18人が来場。感染症対策としてマスク着用、手指消毒の徹底、検温、ソーシャルディスタンスの確保、こまめな換気を行うなど、予防を図りながら開催された。
冒頭、佐藤圭二実行委員長が「コロナに気をつけたうえで楽しんでもらえれば」と呼びかけ、「コロナで何もできない状態だが、新たに出発しようとのイベント。記念すべき再スタートの日をよろしくお願いしたい」とあいさつした。
その後は4人のDJが交代でステージに上り、懐かしのアニメソングや特撮ソング、最新のヒットアニメソングなどを会場に響かせた。
来場者たちは、互いに距離を確保しつつもリズムに合わせて体を揺らすなどして、ゆったりとイベントを楽しんでいた。