笑顔とともに魅力発信を 市観光物産協会が第23代つばき娘を任命  椿サミットなどへの期待高く(別写真あり)

▲ 本年度のつばき娘を務める(左から)菅野さん、田村さん、細谷さん

 大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)は4月30日夜、椿の里・大船渡を市内外に発信する第23代「大船渡つばき娘」として、市内の女性3人を任命した。新型コロナウイルスの影響が続き、例年通りのイベント開催は不透明な状況が続く一方、本年度は市内では2回目となる全国椿サミットを控える。3人は早速笑顔を振りまき、大船渡の多彩な魅力発信に意欲を示した。

 

 つばき娘は、平成11年度に同市で開催された全国椿サミット・大船渡大会を契機として任命。市内外の各種観光イベントなどの場で椿の里・大船渡の紹介や情報発信を担ってきた。市のイメージガールとして宣伝効果も高く、市内事業所などからの推薦を受け、毎年度任命している。
 23代目を務めるのは、盛町の菅野二千夏さん(20)=大船渡市農協勤務、赤崎町の田村春華さん(20)=成仁会勤務、大船渡町の細谷夏美さん(26)=市役所勤務=の3人。
 大船渡町のおおふなぽーとで開かれた任命式には、制服に身を包んだ3人と、第22代の及川里桜さん(21)、松田佳奈さん(24)、佐藤李沙さん(24)に加え、市のPRキャラクター・おおふなトンも同席した。
 あいさつに立った齊藤会長は、まず、新型ウイルスの影響で活動が制限された中で奮闘した第22代の3人をねぎらった。続いて「本年度も自粛が続いているが、昨年中止となった碁石観光まつりは開催を予定し、来年3月には大船渡市内では2回目の全国椿サミットが開かれる。見たり、食べたりして、魅力や生きた情報をどんどん発信してほしい」と期待を寄せた。
 第22代の及川さん、松田さん、佐藤さんはそれぞれ1年間の活動を「笑顔を届けられてうれしかった」「大船渡の魅力を再発見できた」「応援していただいていると実感できた」などと振り返り、任務を引き継ぐ第23代の3人から花束を受け取った。
 新たに臨む第23代の3人もスピーチ。菅野さんは「自然の魅力や、おいしい海産物などを発信したい」、田村さんは「大船渡は景色がきれい。たくさんの方々に宣伝できるように」、細谷さんは「コロナの影響が収束したら全国の皆さんにもっと来てもらえるように、誠心誠意がんばりたい」と語った。
 第23代の任期は1年間。3日(月)に開催される碁石海岸観光まつりでは、午前9時30分の開催式に続き、「お披露目」が行われる。本年度も各種イベントの予定は不透明な状況が続く中、自然や食文化、観光資源などの魅力に触れ、発信する活動にも力を入れる。
 また、市内では2度目となる全国椿サミット大船渡大会は来年3月19日(土)、20日(日)に開催される。盛町のリアスホールが主会場となり、市などで組織する実行委では多彩な歓迎行事を織り交ぜながら、ツバキを生かした地域活性化などにつなげる方針。つばき娘の3人は、事前のPR活動など、大会成功につながる〝顔〟としての取り組みも期待される。